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この記事の結論
- ブイグは建設・エネルギーサービス(Equans)・通信・メディアを持つフランスの多角経営企業です
- 魅力の核心:会社発表によると、エネルギーサービス事業Equansの受注残高は276億ユーロ(前年同期比+17億ユーロ)に拡大
- 最大のリスク:上半期売上高は263億ユーロで前年同期比−2.2%の減収
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約8,576円から(推奨ロット10株が目安/1株買いは手数料負担率約4.76%と重い)
ブイグと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、フランスの建設大手という姿かもしれません。しかし実際には、エネルギーサービス事業のEquans、通信のBouygues Telecom、メディアのTF1まで抱える複合企業です。会社発表によると、Equansの受注残高は276億ユーロ(前年同期比+17億ユーロ)に拡大し、純有利子負債も65億ユーロ(前年同期比20億ユーロ改善)まで縮小しました。
一方で、祖業に近い通信・メディア部門は苦戦が続いています。株価は1年で+18.89%上昇しました。事業ごとの明暗を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ブイグ株の基本データ(2026年8月22日時点)
| 株価 | 46.19ユーロ(1株 約8,576円) |
| 52週レンジ | 35.39 〜 53.48ユーロ |
| 時価総額 | 約178億ユーロ |
| PER | 約14.3倍(予想 約13.2倍) |
| 配当利回り | 約4.50%(1株配当 2.1ユーロ) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
| 1年の株価騰落 | +18.89% |
Equans受注残高276億ユーロという拡大|ブイグ株の魅力
Equansの受注残高276億ユーロ、前年同期比+17億ユーロに拡大(会社発表)
会社発表によると、エネルギーサービス事業Equansの受注残高は2026年上半期時点で276億ユーロとなり、前年同期比+17億ユーロに拡大しました。
投資家にとっては、建設・通信・メディアという伝統的な事業に加えて、成長を牽引する事業が育っていることを示す数字です。
純有利子負債65億ユーロに縮小、前年同期比20億ユーロ改善(会社発表)
会社発表によると、純有利子負債は65億ユーロとなり、前年同期比で20億ユーロ改善しました。
投資家にとっては、財務体質の健全化が進んでいることを意味し、金利負担や格付けへの懸念が和らぐ材料です。
上半期純利益2億8,700万ユーロ、前年同期比+1億1,400万ユーロの増益
2026年上半期の純利益は2億8,700万ユーロで、前年同期比+1億1,400万ユーロの増益でした。営業利益も8億2,900万ユーロと、前年同期比+3,300万ユーロ増えています(出典:ブイグ公式IR)。
投資家にとっては、売上高そのものは減少するなかでも、利益の絶対額はむしろ拡大しているという事実です。
配当利回り約4.50%、フランスの配当源泉税(条約の限度税率10%)はドイツ・スイスより有利
配当利回りは約4.50%(1株配当2.1ユーロ)です。フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%で、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)と比べて低く抑えられています。
フランスが非居住者の配当に課す源泉税は原則12.8%(2026年1月1日時点)で、日仏租税条約の限度税率は10%です。条約の10%が源泉徴収の時点で自動的に適用されるかは、当サイトでは確認できていません。本記事の税引き後の数字は、限度税率10%が適用された場合の目安です。
投資家にとっては、表面利回りの水準に加えて、税負担の面でも他の欧州株より不利になりにくいという意味を持ちます。
上半期売上高−2.2%の減収|先に知っておきたいリスク
上半期売上高263億ユーロ、前年同期比−2.2%の減収
2026年上半期の売上高は263億ユーロで、前年同期比−2.2%の減収でした(出典:ブイグ公式IR)。
投資家にとっては、利益面の改善とは裏腹に、会社全体の売上規模はむしろ縮小しているという事実です。
通信部門はARPU低下、メディア部門(TF1)も減益
通信部門のBouygues Telecomは競争激化によりARPU(契約者一人当たり収入)が低下しています。メディア部門のTF1も減益となりました(出典:ブイグ公式IR)。
投資家にとっては、Equansや建設事業が好調な一方、祖業に近い通信・メディア部門には構造的な逆風があるということです。
1株買いの手数料負担率は約4.76%と重い
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株(約8,576円)を買う場合、手数料負担率は約4.76%になります。
投資家にとっては、少額の1株買いでは手数料が相対的に重くのしかかるということです。10株単位(約85,800円)でまとめ買いすれば、負担率は約0.48%まで下がります。
ブイグは建設・エネルギー・通信・メディアで稼ぐ会社
ブイグは建設(Bouygues Construction・道路建設のColas)、エネルギーサービス(Equans)、通信(Bouygues Telecom)、メディア(TF1)の4事業を持つ、フランスを代表する多角経営企業です。
直近の決算では、2026年上半期の売上高は263億ユーロ(前年同期比−2.2%)、営業利益は8億2,900万ユーロ(同+3,300万ユーロ)、純利益は2億8,700万ユーロ(同+1億1,400万ユーロ)でした(出典:ブイグ公式IR https://www.globenewswire.com/news-release/2026/07/30/3335761/0/en/bouygues-very-strong-group-performance-in-first-half-2026-outlook-for-the-full-year-confirmed.html)。会社全体の売上高は減少した一方、会社発表によるとエネルギーサービス事業Equansの受注残高は276億ユーロ(前年同期比+17億ユーロ)に拡大し、純有利子負債も65億ユーロ(前年同期比20億ユーロ改善)に縮小しています。
1株配当2.1ユーロと、フランスの配当源泉税(条約の限度税率10%)
ブイグの1株配当は2.1ユーロ、表面利回りは4.55%です。
フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率10%です。ドイツ(26.375%)・スイス(35%)と比べて低く、日本側ではさらに現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約3.26%です(計算式:4.55% ×(1−0.1)× 0.79685)。
チャートで今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(ブイグ・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります
株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。
無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料
ブイグの上場市場はユーロネクスト・パリのみで、ティッカーは「EN」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:BOUYY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ブイグ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「EN」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約8,576円 | 408円 | 約4.76% |
| 10株 | 約85,800円 | 408円 | 約0.48% |
手数料は約定金額の0.088%、最低2.2ユーロ(約408円)です。1株だけを買うと手数料負担率は約4.76%と重くなるため、10株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.48%まで下がります。
ブイグを1株だけ買うと、手数料の負担率は約4.76%になります。最低手数料が効くため、まとめて買うほど負担率は下がります。実際の手数料を、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。
ブイグ株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 建設・エネルギーサービス・通信・メディアに分散投資したい人 | 4事業で収益源が分散している |
| 配当利回りを重視しつつ税負担も抑えたい人 | 仏源泉税10%はドイツ・スイスより低い |
| 10株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.48%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 1株だけ少額で買いたい人 | 手数料負担率は約4.76%と重い |
| 会社全体の増収を求める人 | 上半期売上高は前年同期比−2.2%の減収 |
口座開設から最初の1株までの流れは、公式サイトで確かめられます。
開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
ブイグ株のよくある質問
ブイグ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がユーロネクスト・パリのみのためです。米国預託証券(BOUYY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
上半期は減収なのに、株価は1年で+18.89%上がっているのはなぜですか?
会社発表によると、上半期の売上高は前年同期比−2.2%でしたが、純利益は同+1億1,400万ユーロの増益でした。エネルギーサービス事業Equansの受注残高が276億ユーロ(前年同期比+17億ユーロ)に拡大し、純有利子負債も65億ユーロ(同20億ユーロ改善)に縮小するなど、利益と財務の改善が評価されているとみられます。
通信部門(Bouygues Telecom)とメディア部門(TF1)の苦戦は今後も続きますか?
当サイトでは分かりません。会社発表で確認できるのは、通信部門はARPU(契約者一人当たり収入)低下、TF1は減益という事実までです。一方でEquansの受注残高拡大や純有利子負債の縮小など好材料もあり、事業ごとに明暗が分かれています。
NISAで保有できますか?
サクソバンク証券はNISAに対応していません。特定口座または一般口座での取引となります。NISAの非課税枠で欧州株を持ちたい場合は、IB証券という選択肢もあります。
米国ADR(BOUYY)と原株(EN)は何が違いますか?
本文のチャートで表示している米国ADR(BOUYY)は米ドル建て・OTC市場のみの取引で、ニューヨーク証券取引所やナスダックには上場していません。実際にサクソバンク証券で買うのはユーロネクスト・パリ上場の原株(EN)で、通貨はユーロ建てです。値動きはほぼ同じですが、表示通貨と取引できる市場が異なります。
まとめ:売上は減っても、利益と財務は改善している
- メリット:Equansの受注残高276億ユーロ(前年同期比+17億ユーロ)に拡大/純有利子負債65億ユーロに縮小(前年同期比20億ユーロ改善)/上半期純利益は前年同期比+1億1,400万ユーロの増益
- デメリット:上半期売上高は前年同期比−2.2%の減収/通信部門はARPU低下、メディア部門(TF1)も減益/1株買いの手数料負担率は約4.76%と重い
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約8,576円から。10株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.48%
特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はブイグ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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