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ZEISSグループの本体は株式市場で買えず、上場しているのは眼科と手術用顕微鏡を担う子会社のカールツァイス・メディテックだけです。当サイトは12か月後の株価を24.80〜52.62ユーロ、基本は42.43ユーロと見ています。日本では、野村證券(NISA成長投資枠の表示あり)かサクソバンク証券で買えます。
チャート:TradingView(XETR:AFX)
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カールツァイスの株は買える? 上場しているのは医療の子会社メディテックだけ
ZEISSグループを率いるCarl Zeiss AGは、カール・ツァイス財団が唯一の株主です(財団の公式ページ)。本体の株は市場で売買されておらず、買えません。グループは半導体製造装置向けの光学、産業用の計測、医療技術、消費者向けの4部門です。
このうち医療技術の中心がカールツァイス・メディテックで、ドイツ取引所に上場し、SDAXとTecDAXに入っています(ドイツ取引所の銘柄ページ、2026年10月13日確認)。株の約59%をCarl Zeiss AGが持ち、市場で売買される浮動株は約39%です(残り約2%は自社株。2026年8月6日の会社発表)。メディテック株では、半導体向けの光学などは持てません。
事業は、白内障の手術機器や眼内レンズをそろえる眼科(9か月の売上の約77%)と、脳神経外科などの手術用顕微鏡の2つです。日本の「カールツァイス株式会社」「カールツァイスメディテック株式会社」は、グループの日本の会社です。
株価はなぜ下がった? 中国の眼内レンズと利益率11%→8%
2026年9月期の9か月(10〜6月)の売上高は15億5,370万ユーロで前年同期比2.9%減でした。為替の影響を除くと、会社の文章では0.0%、表の値では−0.7%です(8月6日の会社発表)。
売上が減ったのは眼科(4.8%減)です。為替に加え、中国で二焦点の眼内レンズを集中購買の入札から外して在庫の返品を受けたこと、視力矯正手術の減少、アジアの設備投資の弱さが理由です。顕微鏡手術は3.8%の増収でした。
利益率が下がった理由は別で、会社は為替と、消耗品を中心とした売上減を挙げています。特別な費用を除いた営業利益(調整後EBITA)の利益率は8.0%で、前年同期の11.1%から下がりました。7〜9月期には眼科ののれんを約1.5億ユーロ減損する予定で、回復の時期が見えないことが株価の重しだと見ています。
12か月後の株価予想:アナリストの目標は今より下、当サイトの見方は
基本の価格は、アナリストの最も高い目標株価35.00ユーロも上回る強めの前提です。利益予想は増益でも目標株価の平均は今より下で、利益の回復をどこまで信じるかで見方が分かれる銘柄です。
10月5日にはゴールドマン・サックスが「売り」に下げ、目標株価を23ユーロとしました(stockanalysis.com)。
今の予想PERは同業のシーメンス・ヘルスイニアーズより高く、自社の過去5年の中央値より低い水準で、利益の回復を一部だけ織り込んだ値段だと見ています。
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配当は2年で半減。いつ戻るか
1株配当は2023年9月期の1.10ユーロから、2024年9月期に0.60ユーロ、2025年9月期に0.55ユーロへ下がりました(2025年3月26日・2026年3月26日の株主総会の決議)。アナリスト予想(FactSet集計)は2026年9月期分0.40ユーロ、2027年9月期分0.50ユーロ、2028年9月期分0.65ユーロで、以前の水準に戻るには時間がかかると見ています。
リストラ最大1,000人の「ProfitUp」で利益は戻るか
立て直し策「ProfitUp」は、2029年9月期までに年2億ユーロを超える改善(2026年9月期比)を目指します。うち約4,000万ユーロは基幹システムなどの費用増で消え、残る1億6,000万ユーロ超が利益率の回復に回る計画です。一時的な費用と投資は最大1億5,000万ユーロ、対象の職は最大1,000です(上半期報告書)。
会社は2029年9月期に調整後EBITAの利益率を約15%まで戻すとしています。次の条件では予想が外れると見ています。
- 経営陣の交代:2026年5月、Bronwyn Brophy O’Connor氏を次の最高経営責任者(CEO)に選びました(会社の開示、5月22日)。計画が見直される可能性があります
- 構造改革の遅れ:従業員の代表との協議が長引くと、基本の前提が崩れます
- 中国の不振が長引く:眼内レンズが戻らないと、弱気の価格に近づきます
- 市場で売買される株が少ない:浮動株は約4割で、値動きが大きくなりやすいと考えます
日本ではどこで買える? 野村ならドイツ原株にNISA成長投資枠の表示
米国のADRは店頭市場(OTC)だけで、欧州の原株を扱わないSBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えません(理由のまとめ)。
| SBI証券 | × 取扱いなし |
|---|---|
| 楽天証券 | × 取扱いなし(OTC銘柄の新規買付は不可) |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
| サクソバンク証券 | ○ ドイツ上場の原株(AFX)を売買できる |
| 野村證券(オンライン) | ○ ドイツの原株(コードG0876)。NISA成長投資枠の表示あり(2026年10月12日確認)。注文画面は未確認 |
野村證券のオンラインでは、同社が選んだドイツ株を1株から指値で買えます。国内の手数料は最大1.045%(税込み、オンラインは20%引き)で、別に現地の手数料がかかります。現地の手数料の額は、当サイトでは確認できていません。NISAでもドイツの配当課税は残り、外国税額控除も使えません。
ドイツ上場のカールツァイス・メディテック株(AFX)を、日本語の画面で売買できます
口座開設の流れを公式で見る›欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
カールツァイス・メディテック株のよくある質問
Q. カールツァイスの株価はいくらですか?
A. 本体は財団が全株を持つため、市場の株価はありません。検索で出る株価は上場子会社メディテック(AFX)のもので、上の表に載せています。
Q. NISAで買えますか?
A. サクソバンク証券はNISAに対応していないため、特定口座か一般口座での取引になります。野村證券(オンライン)のドイツ原株(G0876)にはNISA成長投資枠の表示があります。詳しくは欧州株はNISAで買えるのか|野村のドイツ株とIB証券【2026年】をご覧ください。
まとめ:買えるのは医療のZEISS、カギは12月の年次報告
持てるのはZEISSの医療の部分だけです。構造改革で利益が戻れば今より上を目指せると見ていますが、改革が遅れれば弱気の価格に近づきます。次に見るのは、12月10日の年次報告の決算と2027年9月期の見通しです。
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ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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この記事は、公表された数字・公開データ・市場予想をもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。株式は値動きにより元本を割り込むおそれがあり、外国株は為替の変動による損失も生じます。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。株価・為替・アナリスト予想は2026年10月13日に確認しました。業績と配当は会社の公表資料にもとづきます。

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