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米国株と欧州株どちらを買うべきか|S&P500の集中度40.8%が示すリスク【2026年】

米国株と欧州株どちらを買うべきか|S&P500の集中度40.8%が示すリスク【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • S&P500は上位10銘柄で指数の40.8%を占める(2026年5月、J.P.モルガン調べ)。ITバブル期の26.6%を大きく上回る集中度
  • STOXX Europe 600は600銘柄・11業種に分散。テック集中の対極にある構成
  • 「どちらか」ではなく「米国株に無い企業・通貨をどう補うか」で考える
  • すでに米国株が中心の人ほど、欧州株を足す意味は大きい

「米国株と欧州株、どちらに投資すべきか」という質問自体が、実はやや的外れです。この記事では両者の構造的な違いを整理したうえで、なぜ「どちらか」ではなく「どう組むか」で考えるべきかを説明します。

目次

S&P500は上位10銘柄で40.8%という集中度

S&P500に連動するインデックス投資は「500社に分散している」と思われがちですが、実態は違います。J.P.モルガン・アセット・マネジメントの分析(2026年5月)によると、上位10銘柄だけで指数の時価総額の40.8%を占めています。これは2000年前後のITバブル期のピーク(26.6%)を大きく上回る水準です。

つまり、S&P500インデックスファンドを買うことは、実質的に少数の巨大テック企業への集中投資に近づいているということです。これ自体が悪いわけではありませんが、「分散されている」という前提だけで安心するのは危険です。

欧州の代表指数は600銘柄・11業種に分散

欧州の代表的な指数であるSTOXX Europe 600は、その名の通り600銘柄で構成され、金融・ヘルスケア・生活必需品・資本財など11の業種にわたって分散しています。米国のようなテック企業への極端な偏りはありません。米国株と欧州株を組み合わせることは、単なる「国の分散」以上に、業種構成の分散という意味も持ちます。

個別企業で見る違い:テックの米国、実業の欧州

当サイトで扱ってきた欧州企業を見ると、傾向がはっきりします。ラインメタル(防衛)、LVMH(ラグジュアリー)、ネスレ(食品)、ミュンヘン再保険(保険)——いずれも「実業」で世界を取っている企業です。米国株がAI・クラウド・半導体に代表される「情報産業」に強いのに対し、欧州株は製造業・ブランド・保険・インフラといった「実物経済」に強いという違いがあります。

通貨の違いも分散効果を生む

米国株はドル建て、欧州株はユーロ・スイスフラン・ポンドなど複数通貨に分かれます。ドル一辺倒のポートフォリオに欧州株を加えることは、通貨面の分散にもなります。詳しくは為替リスクの解説記事を参照してください。

この記事で気になった銘柄が実際に取引できるかを、口座の画面で確かめられます。

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。最低手数料が効くため、少額の買付では負担率が上がります。

それでも米国株に分がある点

公平に見て、米国株には欧州株にない強みもあります。SBI・楽天・マネックスで手軽に買え、NISAも使え、情報量も日本語で豊富です。ここ数十年のリターンの牽引役がAI関連の米国テック企業だったことも事実です。「欧州株のほうが優れている」という話ではありません。米国株には米国株の役割があります。

結局どう考えるべきか

こんな人は考え方
すでに米国株(特にテック)中心のポートフォリオ欧州株を足す意味が大きい(業種・通貨の分散)
まだ何も持っていない・投資初心者まずはNISA対応の米国株・全世界株から。欧州個別株はその次のステップ
米国株にない企業に興味があるなぜ買えないのかの解説記事から欧州株を知る

よくある質問

米国株を売って欧州株に乗り換えるべきですか?

本記事はそうした乗り換えを推奨するものではありません。米国株を保有したまま、欧州株を「補完」として加えるという考え方を紹介しています。売却には譲渡益課税も発生するため、既存の米国株保有を崩す判断は慎重にしてください。

S&P500が集中しているなら、今後のリターンはどうなりますか?

集中度の高さは事実として観測されていますが、将来のリターンを本記事で予測するものではありません。集中度が高いこと自体が「分散されているつもりで分散できていないリスク」を示すデータとして紹介しています。

欧州株の何割を持てばいいですか?

具体的な配分比率は個人のリスク許容度や既存資産によって異なるため、本記事では提示しません。まず「米国株にないものを補う」という発想から、少額で試してみるのが現実的です。

数字で見る2つの市場——業種構成とPERの差

ここまでは指数の集中度という切り口で米国株と欧州株を比べてきましたが、業種の内訳や株価の水準を見ても、2つの市場の性格の違いがはっきり出ています。当サイトの別記事で確認した数字を、1つの表にまとめました。

項目米国(S&P500)欧州(STOXX Europe 600)
業種構成(上位)テクノロジー1業種で36.6%資本財・サービス15.2%、銀行13.8%、ヘルスケア13.8%の3業種で4割超
予想PER約19.5〜20.1倍(2026年8月26日時点)約15.4倍(2026年7月1日時点)
業種構成・予想PERともに、算出基準・確認時点が異なるため、いずれも目安としてご覧ください。

この差をどう見るかについて、セクター構成を整理した記事では、米国はテクノロジー1業種への偏りが大きく、欧州は資本財・銀行・ヘルスケアに構成比が分かれている、という傾向を紹介しています。ただし米国株はGICS、STOXX Europe 600は独自の11業種分類を使っており、業種の区切り方そのものが違うため、厳密な比較はできない点には注意が必要です。そのうえで、どちらが優れているかという話ではなく、米国株と欧州株は業種の重なりが小さいため、組み合わせることで分散の意味があるという見方を紹介しています。

予想PERについても、予想PERを比較した記事で触れているとおり、欧州の方が低い数字が出ているからといって、「安いから買い」とそのまま受け取ってよいとは限りません。差がつく理由には業種構成のほか、利益成長率や構造的な要因も挙げられており、安さの理由が構造的なものであれば、この先も縮まらないままである可能性があるという、バリュートラップ論と呼ばれる考え方もあります。

また、オルカンの中身を確認した記事では、組入上位10銘柄に欧州企業が1社も入っていないことも確認しています。全世界株式に投資しているつもりでも、欧州株の比率はそれだけ薄いということです。

まとめ

  • S&P500は上位10銘柄で40.8%を占める(2026年5月時点、ITバブル期超え)
  • STOXX Europe 600は600銘柄・11業種に分散、テック集中の対極
  • 欧州株は「実業」で世界を取る企業が多く、米国株の「情報産業」偏重を補完できる
  • 通貨も分散でき、ドル一辺倒のリスクを和らげられる
  • 「どちらか」ではなく「すでに何を持っているかに応じて足す」のが結論

特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。

口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。

この記事の検証方法

  • S&P500の集中度データはJ.P.モルガン・アセット・マネジメントの公式分析(2026年5月)から引用しています
  • STOXX Europe 600の構成銘柄数・業種数はSTOXX公式サイトで確認しています
  • 個別企業の事業内容は各記事本文の出典(企業公式IR)に基づきます
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の投資対象への配分や乗り換えを推奨するものではありません。記載のS&P500集中度・STOXX Europe 600の構成データは、それぞれ2026年5月時点・2026年8月時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。指数の過去の集中度・構成は将来のリターンを示唆または保証するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

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