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この記事の結論
- エブロ・フーズは米で世界最大、パスタで世界2位のスペインの食品会社です
- 魅力の核心:2026年上半期は売上−3.7%でも純利益は+7.1%増(原材料費の低下による採算改善)
- 最大のリスク:1株買いの手数料負担率は約29.76%
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約3,430円から(推奨ロット35株が目安/1株だと手数料負担率は約29.76%と重く、35株単位が前提)
米で世界最大、パスタで世界2位。エブロ・フーズはスペインを本拠に、80以上のブランドを展開する食品会社です。売上の約97%を国外で稼ぎ、70か国以上で事業を行っています。
2026年上半期は売上高14億7,630万ユーロ(前年同期比−3.7%)と減収でした。会社発表によると、インド政府が備蓄米を市場に放出したことによる世界的な米価下落と、為替の悪化(3,470万ユーロのマイナス影響)が主な要因です。一方で純利益は1億0,388万ユーロ(同+7.1%)と増加しており、原材料費の低下による採算改善が理由とされています。
四半期ごとに配当を出す欧州株は当サイトでも数が少なく、エブロ・フーズの実測の表面利回りは4.03%です。同じ食品セクターではダノン(仏)、飲料ではカンパリ(伊)、食品原料ではバリー・カレボー(瑞)が比較対象になります。この売上減・利益増という構造と、四半期配当、株価・買い方の順に見ていきます。
エブロ・フーズ株の基本データ(2026年8月24日時点)
| 株価 | 18.48ユーロ(1株 約3,430円) |
| 52週レンジ | 17.24〜19.64ユーロ |
| 時価総額 | 約28.2億ユーロ |
| PER | 約12.70倍(予想 約12.77倍) |
| 配当利回り | 4.03%(1株配当 0.7452ユーロ) |
| 上場市場 | マドリード証券取引所(BME) |
| 1年の株価騰落 | +5.00% |
売上−3.7%でも純利益+7.1%という事実|エブロ・フーズ株の魅力
2026年上半期は売上−3.7%でも、純利益は+7.1%増(会社発表)
会社発表によると、2026年上半期の売上高は14億7,630万ユーロ(前年同期比−3.7%)、調整後EBITDAは2億0,290万ユーロ(同−4.7%)でした。一方で純利益は1億0,388万ユーロ(同+7.1%)と増加しました。売上減の理由はインド政府による備蓄米放出に伴う世界的な米価下落と、為替の悪化(3,470万ユーロのマイナス影響)とされ、純利益増の理由は原材料費の低下による採算改善とされています(出典:エブロ・フーズ公式 https://www.ebrofoods.es/en/news/positive-half-year-results/)。
投資家にとっては、売上の数字だけを見ると悪材料に見えても、実際の採算は改善しているという事実を確認できる決算だということです。
四半期ごとに0.1863ユーロの配当、年4回で利回り4.03%
エブロ・フーズの1株配当は四半期ごとに0.1863ユーロ、年4回で合計0.7452ユーロです。前年の四半期0.1782ユーロからは増配しており、配当性向は47.77%です。実測の表面利回りは4.03%で、特別配当は含まれません。四半期ごとに配当を出す欧州株は当サイトでも数が少なく、配当を受け取るタイミングを分散したい人には珍しい選択肢です。
投資家にとっては、年1回や年2回の配当が中心の欧州株の中で、受け取るタイミングを4回に分散できるという珍しい特徴です。
売上の約97%を国外で稼ぐ、70か国以上・製造拠点80・従業員6,500人
会社発表によると、エブロ・フーズは70か国以上で事業を行い、製造拠点は80、従業員は6,500人です。売上の約97%を国外で稼いでいるとされます(出典:エブロ・フーズ公式 https://www.ebrofoods.es/en/)。
投資家にとっては、特定の一国の需要に依存せず、世界規模で分散された事業基盤を持っていることが確認できる数字です。
2026年7月に米国ミズーリ州の工場を約4,000万ユーロで買収(報道)
報道によると、エブロ・フーズは2026年7月に米国ミズーリ州の工場を約4,000万ユーロで買収したとされています。
投資家にとっては、米で世界最大というポジションを維持するために、生産拠点への投資を続けていることを示す動きです。
1株買いの手数料負担率29.76%|先に知っておきたいリスク
1株買いの手数料負担率は29.76%と重く、35株単位が前提
サクソバンク証券クラシックの手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株(約3,430円)を買う場合、手数料負担率は29.76%に達します。
投資家にとっては、1株単位での購入は現実的でなく、35株単位(約12万円)でのまとめ買いを前提に検討する必要があるということです。
米価下落や為替の影響は「当面続く見通し」とされるが、結論は未確定
会社発表によると、インドの備蓄放出による米価の低迷は当面続く見通しとされ、ほかに米産地の水不足、東南アジアの季節風の不足、中東情勢による物流の混乱、米国の関税、パスタ部門の卵・乳製品の値上がりがリスクとして挙げられています(出典:同社の四半期決算資料)。ただし、いずれも影響がいつまで・どの程度続くかを含めて結論は未確定です。
投資家にとっては、売上減の要因が短期で解消するとは限らず、複数のリスク要因が並行して存在することを踏まえておく必要があるということです。
株価は1年で+5.00%、52週レンジ17.24〜19.64ユーロと値動きの幅は小さい
株価は1年で+5.00%、52週レンジは17.24〜19.64ユーロと値動きの幅は小さくなっています。ただし、値動きが小さいことは安定を意味するとは限りません。
投資家にとっては、レンジが狭いという事実と、今後も同じ値動きが続くかどうかは別の話だということです(将来の株価を予測するものではありません)。
スペインの配当源泉税は19%、条約適用は証券会社の手続き次第
スペインの現地源泉税は19%です。日西租税条約(2021年発効)の限度税率は5%とされていますが、適用を受けられるかは証券会社の手続き次第です。
投資家にとっては、口座開設時に必ず条約適用の可否を確認しておく必要があるということです。
エブロ・フーズは米とパスタで世界を稼ぐスペインの食品会社
エブロ・フーズはスペインを本拠とする食品会社で、米では世界最大、パスタでは世界2位とされ、80以上のブランドを展開しています。70か国以上で事業を行い、製造拠点は80、従業員は6,500人、売上の約97%を国外で稼いでいます(出典:エブロ・フーズ公式 https://www.ebrofoods.es/en/)。
2026年上半期の決算では、売上高は14億7,630万ユーロ(前年同期比−3.7%)と減収でしたが、純利益は1億0,388万ユーロ(同+7.1%)と増加しました。売上減の理由はインド政府による備蓄米放出に伴う世界的な米価下落と為替の悪化、純利益増の理由は原材料費の低下による採算改善とされています(出典:エブロ・フーズ公式 https://www.ebrofoods.es/en/news/positive-half-year-results/)。
報道によると、経営陣で約65%を保有し、単独で3%を超える大株主はいないとされています。当サイトでは公式資料でこの保有比率を確認できておらず、報道ベースの情報として扱います。
1株配当0.7452ユーロ(四半期0.1863ユーロ×4)と、スペインの源泉税19%
エブロ・フーズの1株配当は四半期ごとに0.1863ユーロ、年4回で合計0.7452ユーロです。実測の表面利回りは4.03%、配当性向は47.77%です。前年の四半期配当0.1782ユーロからは増配しており、特別配当は含まれません。
スペインの現地源泉税は19%です。日西租税条約(2021年発効)の限度税率は5%とされていますが、適用は証券会社の手続き次第のため、口座開設時に必ず確認してください。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。
外国税額控除や現地還付請求をしない場合(保守的に19%で計算)、税引き後の実質利回りの目安は約2.60%です(計算式:4.03% ×(1−0.19)× 0.79685)。
チャートで今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月24日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
広告TradingViewでエブロ・フーズのチャートを詳しく見る
株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。
無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。
日本から買う方法と、35株単位が前提になる手数料
エブロ・フーズの上場市場はマドリード証券取引所(BME)のみで、ティッカーは「EBRO」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場しておらず、米国預託証券(ADR)についても当サイトでは確認できていません。
| 証券会社 | エブロ・フーズ株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「EBRO」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約3,430円 | 1,021円 | 約29.76% |
| 35株 | 約12万円 | 1,021円 | 約0.85% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約29.76%と重く、現実的には35株単位(約12万円)でのまとめ買いが前提になります。35株まとめると負担率は約0.85%まで下がります。
エブロ・フーズを1株だけ買うと、手数料の負担率は約29.76%になります。最低手数料が効くため、まとめて買うほど負担率は下がります。実際の手数料を、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。
エブロ・フーズ株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 四半期ごとに配当を受け取りたい人 | 年4回、0.1863ユーロずつの配当 |
| 売上の増減より採算改善を重視する人 | 売上−3.7%でも純利益は+7.1%増 |
| 35株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.85%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 1株単位で少額から買いたい人 | 手数料負担率が約29.76%と重い |
| 米価や為替の影響を気にしたくない人 | 売上減の主因はインドの備蓄放出と為替悪化で、影響の継続は未確定 |
口座開設から最初の1株までの流れは、公式サイトで確かめられます。
開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
エブロ・フーズ株のよくある質問
エブロ・フーズ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がマドリード証券取引所(BME)のみのためです。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場しておらず、米国預託証券(ADR)についても当サイトでは確認できていません。
最低いくらから買えますか?
1株約3,430円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約29.76%と重いため、35株単位(約12万円)でのまとめ買いが前提です。
なぜ売上が減っているのに、純利益は増えているのですか?
会社発表によると、2026年上半期の売上減はインド政府による備蓄米放出に伴う世界的な米価下落と、為替の悪化(3,470万ユーロのマイナス影響)が理由とされています。一方で純利益が増えたのは、原材料費の低下による採算改善が理由とされています。
四半期配当とは何ですか?
配当を年1回や年2回ではなく、年4回に分けて支払う仕組みです。エブロ・フーズは1株あたり0.1863ユーロを2026年3月・6月・9月などの権利落ちで四半期ごとに支払っており、年間合計は0.7452ユーロです。四半期配当を採用する欧州株は当サイトでも数が少ない銘柄です。
米価下落や為替の影響は今後も続きますか?
会社発表によると、インドの備蓄放出による米価の低迷は当面続く見通しとされていますが、影響がいつまで・どの程度続くかについて、当サイトでは確認できていません。
まとめ:売上は減っても、利益は増えている
- メリット:2026年上半期は売上−3.7%でも純利益は+7.1%増(原材料費の低下で採算改善)/四半期ごとに0.1863ユーロの配当で年4回、利回り4.03%/売上の約97%を国外で稼ぎ、70か国以上・製造拠点80という事業基盤
- デメリット:1株買いの手数料負担率は約29.76%と重く35株単位が前提/米価下落や為替悪化の影響は当面続く見通しとされるが結論は未確定/スペインの配当源泉税19%のうち条約の限度税率5%の適用は証券会社の手続き次第
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約3,430円から。35株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.85%
特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月24日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はエブロ・フーズ社の公表資料および報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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