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ロレアルは、ランコム、ラ ロッシュ ポゼ、ケラスターゼなどを持つフランスの化粧品会社です。株価は10月に入って上がり、52週高値の近くにあります。10月22日発表の7〜9月期は、売上の伸びが上半期より加速しました。当サイトは12か月後の株価を361.16〜452.38ユーロ、基本は425.80ユーロと見ています。
ロレアルの株価は日本円でいくら?1株約7万2,700円、10月に52週高値圏
チャート:TradingView(EURONEXT:OR)
10月9日の381.20ユーロから2週間で約8%上がり、10月22日は取引時間中に52週高値を付けました。売上の発表は取引終了後(公式の財務カレンダー)で、その反応はこの株価に入っていません。
ロレアル株価の12か月予想は?基本は約426ユーロで小幅高
10月の上昇で、今の予想PERは過去5年の中央値(28.52倍)をわずかに上回る水準になりました。基本は、評価が中央値の水準で推移し、利益の伸びの分だけ小幅に上がるという見方で、アナリストの平均目標株価に近い水準です。
アナリスト24人の平均目標株価は、今の株価とほぼ同じ
UBSは買い・440ユーロ(10月13日)、ドイツ銀行は売り・340ユーロ(9月23日)を維持しています(stockanalysis.com)。
ロレアル株は10月になぜ上がった?利益より評価が先に上がった
7〜9月期の売上は、上半期より伸びが加速した
2026年1〜9月の売上高は353億3,800万ユーロで、為替と買収の影響を除いた実質の伸びは+6.9%でした。7〜9月期だけでは実質+7.2%、出荷の時期のずれを調整すると+7.7%で、上半期の+6.5%から加速しました(2026年10月22日の発表)。
1〜9月の実質の伸びは、美容室向けが+12.4%、皮膚科学系が+11.6%、一般向けが+4.2%、リュクスが+5.7%で、リュクスは7〜9月期に+6.4%と伸びを高めました。中国を含む北アジアも、7〜9月期に+7.8%と加速しました。アナリストの予想では、1株利益は2026年に+7.3%、2027年に+9.5%伸びる見込みです。
同業より2割以上高い評価が、上値を重くする
2026年の予想1株利益は10月11日と同じ13.63ユーロのままで、10月の上昇は利益の予想ではなく評価(予想PER)の上昇によるものです。今の予想PERは、同業3社の平均(24.19倍)より2割以上高い水準です。
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ロレアル株が下がるきっかけは?中国・北米の鈍り、米国の訴訟、買収
- 中国の回復が止まる:免税店は7〜9月期にプラスに戻りましたが、日本は観光客が少ない影響が残っています(会社の説明)。北アジアが鈍ると増益の前提が崩れます
- 北米と中南米の鈍り:7〜9月期の北米は+2.2%(時期のずれを除くと+5.6%)、中南米は−1.0%(メキシコの不振)
- 米国の製品訴訟:米国子会社は、縮毛矯正剤の成分が健康被害を招いたとして、6月末時点で連邦の併合訴訟11,554件と州裁判所の1,082件で訴えられています。タルク入り化粧品へのアスベスト混入をめぐる訴えも約760件です。9月11日にはアリゾナ州司法長官が、がんとの関連を表示せずに縮毛矯正剤を売ったとして、ロレアルUSAなどを消費者詐欺で提訴しました(同州司法長官の発表)。会社は6月末時点の訴訟を強く争うとし、引当金はタルク分だけ計上しています(上半期の財務報告書)。報道によると、会社は訴えに法的・科学的な根拠はないと述べてきました(ロイター、9月11日)。会社自身も和解や大きな財務への影響の可能性を否定しておらず、費用が出れば利益の予想に響くと見ています
- 買収とライセンスの負担:6月末の純有利子負債(リース負債を含む)は126億6,380万ユーロでした(7月29日の半期決算)。グッチの化粧品の50年のライセンスは、規制当局の承認を前提に2027年7月1日に始まる予定で、立ち上げの費用が利益を押し下げる可能性があります
- 為替:円高・ユーロ安になると、円での評価額が減ります
ロレアルの配当はいくら?株主優待はある?
2025年12月期の配当は1株7.20ユーロで、権利落ち日は2026年4月29日でした(stockanalysis.com)。株主優待は、当サイトでは確認できていません。記名株式で2年以上持つと配当が上乗せされる制度があります(フランス株の配当が10%増える仕組み)。
ロレアル株はSBI証券や楽天証券で買える?
米国の預託証券(ADR、LRLCY)は店頭市場(OTC)での取引だけで、日本の大手ネット証券では買えません(理由のまとめ)。
| SBI証券 | × 取扱いなし |
|---|---|
| 楽天証券 | × OTC銘柄の新規買付は受け付けていないと明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
| サクソバンク証券 | ○ ユーロネクスト・パリの株を売買できる(ロレアルの取扱いは、口座開設後に銘柄検索で確認できます) |
パリ上場の欧州株を、日本語の画面で1株から売買できます
口座開設の流れを公式で見る›欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
ロレアル株のQ&A:決算後の見通しと大株主
Q. 10月22日の発表で、会社の見通しは変わりましたか?
A. 数値の目標はなく、経営トップが今年も売上の成長と収益性の改善を続けられると自信を示しました。配当や自社株買いの発表はありません。次の通期決算の日付は、10月23日時点で公式の財務カレンダーに未掲載です。
Q. ロレアルの大株主は誰ですか?
A. 公式のよくある質問では、フランソワーズ・ベタンクール・メイヤーズ氏とその家族が34.79%、ネスレが20.16%を持つと案内しています(時点の記載はなく、10月23日に確認)。
まとめ:売上は加速、株価は評価が先に上がった。次は通期の利益
評価は過去5年の中央値をわずかに上回る水準です。当サイトは、利益が予想どおり伸びても、評価が中央値の水準なら上昇は小幅と見ています。分かれ目は、通期の決算で利益の伸びが今の評価に見合うかどうかです。
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ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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この記事は、公表された数字・公開データ・市場予想をもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。株式は値動きにより元本を割り込むおそれがあり、外国株は為替の変動による損失も生じます。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。株価・為替は2026年10月22日、アナリスト予想は2026年10月23日、手数料は2026年10月11日に確認したもので、業績と予定はロレアルの公表資料(2026年10月22日の1〜9月の売上、2026年7月29日の上半期決算、公式の財務カレンダー)にもとづきます。

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