MENU

キネティック(QinetiQ)株価の今後|11/12決算前の予想、Kinetikとは別会社

キネティック(QinetiQ)株価の今後|11/12決算前の予想、Kinetikとは別会社

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

キネティック(QinetiQ)は、英国軍の兵器や装備を試す試験場・訓練場を国防省から任されている会社です。受注残は過去最高でも株価はこの1年ほぼ横ばいで、残る問いは縮小中の米国事業の扱いです。当サイトは12か月後の株価を407.91〜584.35ペンス、基本は548.07ペンスと見ています。

目次

キネティックは何の会社?英国軍の装備を試す「試験場」の運営役

SBI・楽天の米国株の一覧にある「キネティック・ホールディングス」(Kinetik、KNTK)は、米国のガスのパイプライン会社で、英国のQinetiQとは別の会社です。

QinetiQ Group plcは、2001年7月に英国国防省の研究機関(DERA)から分かれて生まれ、2006年2月にロンドン証券取引所へ上場しました。

中心は、陸・海・空の試験場で兵器や装備を試し、評価する仕事です。国防省との長期契約(LTPA)は前期に2033年まで延長され、延長した契約17億ポンドのうち15億4,300万ポンドが前期の受注に入りました。訓練や研究開発、標的機も手がけます。

前期(2026年3月期)の売上の約8割は英国・豪州などの部門で、残りが米国事業などの部門(Global Solutions)です。

陸上自衛隊と標的機の契約

同社の発表によると、陸上自衛隊の対空射撃訓練に無人の標的機「Banshee Jet 80+」を納める契約を結び、2023年夏から運用を始めるとしていました。発表の日付とその後の運用状況は、当サイトでは確認できていません。

キネティックの株価は今いくら?1株約1,032円、1年でほぼ横ばい

※ロンドンの原株(QQ)は埋め込みで表示できないため、米国の預託証券(ADR、QNTQY・米ドル建て)で代えています。

チャート:TradingView(OTC:QNTQY)

広告TradingViewでキネティック(ADR)のチャートを詳しく見る

キネティック株の現在地(ロンドン証券取引所・QQ)

現在値(10月23日終値)492.20ペンス(約1,032円)
前日比+1.28%
1年の騰落+1.44%
52週高値/安値576.50/398.50ペンス
PER(実績/予想)24.86倍/14.50倍
配当利回り(実績)2.24%(年11.00ペンス)

出典:stockanalysis.com(LON:QQ、2026年10月24日確認)。株価はペンス表示(100ペンス=1ポンド)。円換算は1ポンド=209.62円(欧州中央銀行の10月23日の参照レートから計算)

画面の「492.2」は4.922ポンドの意味です。実績PERは一時的な費用を引いた法定の利益で割った値で、会社が示す調整後の1株利益(31.5ペンス)なら約15.6倍です。

受注残48億ポンドでも売上が伸びないのは?英国の予算待ちと米国の縮小

前期の受注は35億7,300万ポンドで過去最高、受注残は48億ポンドで4割超増えました(資金がまだついていない分を含む。ついた分は44億2,100万ポンド)。ただ、受注の4割超は2033年までの長期契約の延長分で、何年もかけて売上になります。売上は19億2,300万ポンドでほぼ横ばいでした(為替などを除くと+1.3%)。

一方で、調整後の営業利益は+18%、1株利益は+21%と伸びています。会社は今期、売上+3〜5%、1株利益+8〜10%を見込んでいます。

英国は「予算の水準待ち」、米国は事業を絞った

会社は、国防省の予算水準が定まらないことが一部の新しい案件の時期に影響していると説明しています。6月30日に政府が公表した国防投資計画では、試験・評価など同社の分野が重点に入りました(同社の説明)。

米国では連邦政府向けIT事業を売却し、採算の低い仕事から手を引いたため、米国事業などの部門の売上は為替などを除いて−7%でした。当サイトは、利益が伸びても株価が動かないのは、この米国事業の行方が決まっていないことが大きいと考えます。

キネティックの株価予想:12か月後の基本は約548ペンス、評価は過去5年より高め

当サイトの株価予想(12か月後)2026年10月24日時点の見方

弱気 407.91ペンス 今の株価から−17.13%
基本 548.07ペンス 今の株価から+11.35%
強気 584.35ペンス 今の株価から+18.72%
  • 弱気:来期(2028年3月期)の1株利益が今期の予想から伸びず、予想PERも過去5年の年度末で最も低い水準まで下がる
  • 基本:来期の1株利益が予想どおり約1割増え、予想PERは今の水準のまま
  • 強気:評価は基本と同じ。英国の新しい契約が早く決まり、来期の1株利益がアナリスト予想の最高まで伸びる

算出方法:1株利益×予想PERです。1株利益は調整後で、今期33.936・来期37.798ペンス(S&P Global集計、stockanalysis.com、8月11日更新)。強気の40.3ペンスは会社のIRページのアナリスト予想(7月22日更新)の最高値、弱気の倍率は2022〜2026年の各年度末の予想PER(13.57・12.02・12.09・12.39・13.48倍)の最低値です。今の倍率は5年のどの年度末より高いため、強気でも倍率は上げていません。

基本は、評価が今のままなら、利益の伸びの分だけ上がるという見方です。同業のバブコックの予想PERは14.47倍で、ほぼ同じ水準です。強気の価格は52週高値(576.50ペンス)をやや上回ります。

アナリスト12人の平均目標は、当サイトの基本より上

アナリストの目標株価(コンセンサス)

平均566.83ペンス
最高620ペンス
最低450ペンス
人数12人

格付けの分布:強い買い 7人 買い 2人 中立 2人 売り 1人 強い売り 0人

出典:stockanalysis.com(S&P Global集計、LON:QQ。判断の内訳は10月の値、目標株価は8月11日更新)(2026年10月24日時点)。目標株価はアナリスト各社の見方の集計です。

中央値は585ペンスです。

売上・利益・配当の推移を、図で確かめられます

財務の推移を図で見る›

無料プランでは銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。画面は日本語に対応しています。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。

米国事業はどうなる?「すべての選択肢を検討中」、次の報告は11月12日

米国事業の年間の売上は約3億8,500万ドルです。会社は5月に、すべての選択肢を含めて見直していると発表し、次の報告は11月12日の中間決算で行うとしています。売却か継続かは、まだ示されていません。

  • 米国事業の結論:結果によっては利益の見通しそのものが変わります。結論を見て予想を取り直します
  • 上半期の数字:会社の見込みは、売上が通期の約46%、利益率が約11%です。下回れば弱気の価格に近づくと見ています
  • 英国の契約の時期:予算の配分が遅れると、売上になる時期も後ろにずれます

配当と自社株買いはどのくらい?3年で約5億ポンドを株主へ

前期の配当は1株11.00ペンス(中間3.0+期末8.0)で24%増えました。方針は、調整後の1株利益の35〜40%を払う形に改めています。

自社株買いは今の枠を2027年3月までに終え、その後2年で2億ポンドを追加します。会社は今後3年で約5億ポンドを株主に返す見込みで、時価総額約25.3億ポンドの約2割にあたります(当サイトの計算)。買った株は消却されます。

日本でキネティック株を買うには?SBI・楽天の一覧に無く、ロンドンで買う

株の上場先はロンドン証券取引所(記号QQ)です。米国では預託証券(ADR、QNTQY)が店頭市場で取引されていますが、取引所への上場ではなく、取引は少ないとみられます(欧州株が日本で買いにくい理由)。

SBI証券× 欧州の原株なし。米国株の一覧(10月16日更新)にQNTQYも無く、店頭市場(OTC)の銘柄は扱わない旨の記載あり
楽天証券× 欧州の原株なし。米国株の一覧にも無い
マネックス証券× 欧州の原株なし。ADRの扱いは未確認
野村證券(オンライン)× 取扱市場に英国が無い
大和証券△ 店舗・電話で英国株を扱う。キネティックは未確認
サクソバンク証券○ キネティックの銘柄ページがある(取引の可否は取引画面で確認するよう同社が注記)

出典:各社の取扱銘柄一覧・公式サイト(2026年10月12日・24日確認)。未確認の欄は、当サイトでは確認できていません。

サクソバンク証券でかかる費用(ロンドン証券取引所)

取引手数料(クラシック)約定代金の0.088%(税込み)。1回の最低は3.3ポンド(約692円)
最低手数料にかからない買付額3,750ポンド(約79万円)以上。今の株価で762株以上
買付時の英国の印紙税約定代金の0.5%(買いのみ。欧州株の買付にかかる税金)
英国公開買付パネルの賦課金1万ポンド超の売買に1.50ポンド(同パネルの公式ページ。サクソバンク証券の資料は1ポンドのまま)
為替の費用円口座は両替コストを含む同社のレートで換算(両替コストの解説)

出典:サクソバンク証券「取引手数料」(公式PDF)・「外国株式・外国ETF取引概要」の英国株への課税(2026年10月24日確認)

ロンドン上場のキネティック株(QQ)を、日本語の画面で売買できます(取引の可否は取引画面で確認)

口座開設の流れを公式で見る›

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。

キネティック株のQ&A:配当の時期と税金

Q. 配当はいつもらえますか?

A. 年2回で、権利落ち日は中間配当が1月上旬、期末配当が7月下旬でした(2024〜2026年)。今期の中間配当は10月24日時点で未発表です。

Q. 配当にかかる税金は?

A. 英国は通常の会社配当に源泉徴収をしないため、日本の20.315%だけがかかります(英国歳入関税庁の資料で確認)。

まとめ:試験場の契約は2033年まで固まった。残る問いは米国事業

当サイトは、利益が会社の見通しどおり伸びれば、株価は今より少し上に進むと見ています。ただ、評価は過去5年より高めで、米国事業の結論しだいでは下に振れる場面もありえます。まずは11月12日の中間決算を確かめます。

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

あわせて読みたい

この記事は、公表された数字・公開データ・市場予想をもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。株式は値動きにより元本を割り込むおそれがあり、外国株は為替の変動による損失も生じます。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。株価・為替・アナリスト予想・手数料は2026年10月24日の確認、業績と見通しは会社の公表資料(2026年5〜10月)にもとづきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

コメント

コメントする

目次