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この記事の結論
- IMIは工場の自動化機器や発電所・石油ガス向けのバルブ、建物の空調システムを手がけるイギリスの会社です
- 魅力の核心:株価は1年で+31.85%
- 最大のリスク:2025年2月のサイバー攻撃で2,710万ポンドを計上
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約6,665円から(推奨ロット12株が目安/1株だと手数料負担率は約10.74%と重く、12株単位が前提)
株価は1年で+31.85%。ロンドン証券取引所に上場するIMIは、工場の自動化に使う機器、発電所や石油・ガス向けのバルブ、建物の空調システムを手がけるイギリスの会社です。報道によると、2024年12月期の営業利益は3億5,600万ポンド(前年比+12%)で、直近12か月の純利益は+39.89%となっています。
一方で、2025年2月にはサイバー攻撃を受け、システムの復旧やリスク管理、外部への費用として2,710万ポンドを計上しました。当サイトでは、直近の大幅な純利益の増加要因も確認できていません。同業種の対比相手としては、ウィアー・グループやスパイラックスなど同じイギリスの流体制御・産業機械株がよく挙げられます。
株価の堅調さとサイバー攻撃という2つの事実を両方持つIMIの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
IMI株の基本データ(2026年8月24日時点)
| 株価 | 3,072.00ペンス(30.72ポンド)(1株 約6,665円) |
| 52週レンジ | 2,216.00〜3,166.00ペンス(22.16〜31.66ポンド) |
| 時価総額 | 約72.4億ポンド |
| PER | 約22.41倍(予想 約20.64倍) |
| 配当利回り | 1.11%(1株配当 0.34ポンド) |
| 上場市場 | ロンドン証券取引所 |
| 1年の株価騰落 | +31.85% |
ロンドン証券取引所の株価はペンス(GBX)表示です。「3072」と表示されていても3,072ポンドではなく、100で割った30.72ポンドが実際の株価です。表示を100倍で誤読しないよう注意してください。
営業利益+12%の3億5,600万ポンド|IMI株の魅力
2024年12月期の営業利益は+12%の3億5,600万ポンド(報道)
報道によると、IMIの2024年12月期の売上高は22億1,000万ポンド(前年22億9,600万ポンドから+1%)、営業利益は3億5,600万ポンド(前年3億1,900万ポンドから+12%)、調整後1株利益は122.5ペンス(同+5%)でした。
投資家にとっては、売上がほぼ横ばいの中でも営業利益を伸ばしているということは、コスト構造や事業の入れ替えを通じて収益性を高めていることを示しています。
プレシジョン・クリティカル・ハイドロニックの3事業、50か国以上・11,000人以上で展開(報道)
報道によると、IMIの事業は3つに分かれています。工場の自動化・流体制御を手がけるプレシジョン・エンジニアリング、発電所や石油・ガス向けのバルブを手がけるクリティカル・エンジニアリング、建物の冷暖房を手がけるハイドロニック・エンジニアリングです。従業員は11,000人以上、50か国以上で事業を行うとされています。
投資家にとっては、単一の業種に依存せず、工場・発電インフラ・建物という異なる需要先を持っていることが、事業構成の分散材料として確認できます。
自社株買いは2024年に1億ポンド、2025年に2億ポンドを追加予定(報道)
報道によると、IMIは2024年に1億ポンドの自社株買いを実施し、2025年にはさらに2億ポンドを追加で予定しているとされています。
投資家にとっては、株主還元の一手段として自社株買いの規模が拡大していることを確認できる材料です。
中期目標は自力成長5%・調整後営業利益率20%以上・キャッシュ転換率90%以上(報道)
報道によると、IMIは中期目標として自力の成長5%、調整後営業利益率20%以上、キャッシュ転換率90%以上を掲げているとされています。2025年12月期の見通しは調整後1株利益129〜136ペンスです。
投資家にとっては、会社側が具体的な数値目標を示していることが、今後の業績を確認する際の基準になります(目標の達成を保証するものではありません)。
サイバー攻撃2,710万ポンド|先に知っておきたいリスク
サイバー攻撃で2,710万ポンドを計上(2025年2月、報道)
報道によると、IMIは2025年2月にサイバー攻撃を受け、システムの復旧やリスク管理、外部への費用として2,710万ポンドを計上しました(当初の見込みは2,000万〜2,500万ポンド)。
投資家にとっては、一時的とはいえ利益を押し下げる規模の費用が発生した事実そのものを確認しておく必要があります。当サイトでは、対策が完了したか、同様の事態が再発しないかについては確認していません。
直近12か月の純利益は+39.89%だが、当サイトでは増益の要因を確認できていません(実測)
実測値として、直近12か月の純利益は前年比+39.89%です。確認できたのは子会社1社の売却益600万ポンドのみで、これだけでは増益幅を説明できません。当サイトでは増益の要因を確認できていません。
投資家にとっては、大きく見える増益の数字を、理由が分からないまま額面通り受け取らないほうがよい、ということです。
事業の売却が続き、売上や利益の比較がしにくい状態です(報道)
報道によると、IMIは2024年4月にMecanique Pour Les Fluides、2025年11月にTruflo Marine、2025年12月にVIA Optronicsの株式を売却しています。
投資家にとっては、事業の入れ替えが続いていることで、前年との売上や利益の比較が単純にはできない点を踏まえておく必要があります。
PER約22.41倍・52週高値圏、配当利回り約1.11%は高配当目的には向きません(実測)
実績PERは約22.41倍、予想PERは約20.64倍です。株価は1年で+31.85%上昇し、52週高値3,166.00ペンスのすぐ下の3,072.00ペンスという水準にあります。配当利回りは約1.11%です。
投資家にとっては、株価がすでに高値圏にあることに加え、配当利回りも低いため、高配当を目的に買う銘柄ではないという点を踏まえておく必要があります(将来の株価を予測するものではありません)。
IMIは工場の自動化と発電所のバルブで稼ぐ会社
IMIは、工場の自動化に使う機器、発電所や石油・ガス向けのバルブ、建物の空調システムを手がけるイギリスの会社です。事業はプレシジョン・エンジニアリング、クリティカル・エンジニアリング、ハイドロニック・エンジニアリングの3つに分かれ、従業員は11,000人以上、50か国以上で事業を行うとされています(出典:報道)。
報道によると、2024年12月期の売上高は22億1,000万ポンド(前年比+1%)、営業利益は3億5,600万ポンド(同+12%)でした。2025年2月にはサイバー攻撃を受け、2,710万ポンドを計上しています。
日本との接点として、報道によるとSIIX(大阪本社)との合弁でEAZIXという会社を設立し、設計・エンジニアリングのサービスを提供しているとされています。規模については当サイトで確認していません。
同じイギリスの流体制御・産業機械株としては、ウィアー・グループ(鉱山機械)やスパイラックス(流体制御)がしばしば比較対象になります。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当0.34ポンドと、イギリスの源泉税は原則なし(未確認)
IMIの1株配当は0.34ポンド(34ペンス)、表面利回りは約1.11%(配当性向24.96%)です。特別配当は含まれません。
配当利回りは低めの水準で、高配当を目的に買う銘柄ではありません。株主還元としては配当に加えて自社株買いも実施されています(2024年に1億ポンド、2025年に2億ポンドを追加予定)。
イギリスは通常の会社配当に源泉徴収がありません(2026年9月11日に英国歳入関税庁の資料で確認)。配当にかかる税は日本側の20.315%だけになります。証券会社によって扱いが異なる可能性があるため、口座開設時にご確認ください。日本側ではさらに、受け取った配当に20.315%が課税されます。
チャートで今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月24日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(IMIUY/IMIAF・米ドル建て)です。原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。
無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。
日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率10.74%
IMIの上場市場はロンドン証券取引所のみで、ティッカーは「IMI」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:IMIUY/IMIAF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ、非スポンサー型で取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | IMI株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ポンドに両替する
- ティッカー「IMI」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約6,665円 | 716円 | 約10.74% |
| 12株 | 約80,000円 | 716円 | 約0.90% |
手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ポンド(約716円)です。1株だと手数料負担率は約10.74%と重く、現実的には12株単位(約8万円)でのまとめ買いが前提になります。12株まとめると負担率は約0.90%まで下がります。
IMIを1株だけ買うと、手数料の負担率は約10.74%になります。最低手数料が効くため、まとめて買うほど負担率は下がります。実際の手数料を、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。最低手数料が効くため、少額の買付では負担率が上がります。
IMI株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 工場自動化・発電インフラ関連に関心がある人 | プレシジョン・クリティカル・ハイドロニックの3事業を持つ |
| 営業利益の伸びを重視する人 | 2024年12月期の営業利益は前年比+12%の3億5,600万ポンド |
| 12株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.90%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 高配当を目的にしたい人 | 配当利回りは約1.11%と低い |
| 増益の理由を明確に知りたい人 | 直近12か月の純利益+39.89%の要因を当サイトでは確認できていません |
口座開設から最初の1株までの流れは、公式サイトで確かめられます。
開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
IMI株のよくある質問
IMI株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がロンドン証券取引所のみのためです。米国預託証券(IMIUY/IMIAF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約6,665円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約10.74%と重いため、12株単位(約8万円)でのまとめ買いが前提です。
ロンドン株の「3,072.00」という表示は3,072ポンドという意味ですか?
いいえ。ロンドン証券取引所の株価はペンス(GBX)表示のため、「3,072.00」は30.72ポンドを意味します。100倍で誤読しないよう注意してください。
純利益はなぜ+39.89%も増えたのですか?
実測値として直近12か月の純利益は+39.89%ですが、当サイトでは増益の要因を確認できていません。確認できたのは子会社1社の売却益600万ポンドのみで、これだけでは増益幅を説明できません。
サイバー攻撃の影響はもう収まったのですか?
当サイトで確認できているのは、2025年2月のサイバー攻撃に対して2,710万ポンドを計上したという事実のみです。対策が完了したか、再発しないかについては当サイトでは確認していません。
まとめ:株価は堅調でも、増益の理由は分からない
- メリット:2024年12月期の営業利益は前年比+12%の3億5,600万ポンド/プレシジョン・クリティカル・ハイドロニックの3事業を50か国以上・11,000人以上で展開/自社株買いは2024年に1億ポンド、2025年に2億ポンドを追加予定
- デメリット:2025年2月のサイバー攻撃で2,710万ポンドを計上/直近12か月の純利益+39.89%の要因を当サイトでは確認できていません/事業の売却が続き、売上や利益の比較がしにくい状態です
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約6,665円から。12株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.90%
特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は報道を出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月24日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はIMI plcに関する報道に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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