MENU

クノールブレムゼ株の魅力とリスク|受注残+7.7%と日本からの買い方【2026年】

クノールブレムゼ株の魅力とリスク|受注残+7.7%と日本からの買い方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • クノールブレムゼ(ドイツ)は鉄道車両と商用車のブレーキシステムを手がける世界大手の会社。日本ではJR東日本のE5系・E6系新幹線向けにブレーキシステムを供給した実績が報じられています
  • 魅力の核心:直近12ヶ月の純利益は+38.6%
  • 最大のリスク:実績PERは28.2倍(予想PERは約20.3倍)
  • 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約19,100円から(推奨ロットは10株単位が目安/1株だと手数料負担率は約3.21%と重くなります)

新幹線のブレーキと聞けば、日本メーカーの製品を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし報道によると、JR東日本のE5系・E6系新幹線には、ドイツのクノールブレムゼ製のブレーキシステムが採用されています。

クノールブレムゼは鉄道車両と商用車の両方でブレーキシステムを手がける世界大手です。2026年上半期の受注残高は78億8,700万ユーロで、前年の73億2,600万ユーロから+7.7%伸びています。直近12ヶ月の純利益は+38.6%です。

鉄道と商用車という2つの景気循環にまたがる事業構造を持つ、この会社の「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。

目次

クノールブレムゼ株の基本データ(2026年8月22日時点)

株価102.80ユーロ(1株 約19,100円)
52週レンジ77.40〜115.60ユーロ
時価総額約166億ユーロ
PER約28.2倍(予想 約20.3倍)
配当利回り約1.85%(1株配当 1.9ユーロ)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
1年の株価騰落+14.03%

直近12ヶ月の純利益+38.6%という事実|クノールブレムゼ株の魅力

受注残高78億8,700万ユーロ、前年比+7.7%

2026年上半期時点の受注残高は78億8,700万ユーロで、前年同時期の73億2,600万ユーロから+7.7%増えています(出典:クノールブレムゼ公式IR)。

投資家にとっては、今後の売上に転換していく仕事の量そのものが積み上がっているということです。

鉄道部門は利益率17.1%、商用車部門は11.7%と両部門で改善

会社発表によると、2026年上半期の営業利益率は鉄道部門が17.1%(+1.1ポイント)、商用車部門が11.7%(+1.8ポイント)と、いずれも前年から改善しました。

投資家にとっては、性質の異なる2つの事業がそれぞれ収益性を高めている、という材料です。

JR東日本のE5系・E6系新幹線向けにブレーキシステムを供給(報道)

報道によると、クノールブレムゼはJR東日本のE5系・E6系新幹線向けにブレーキシステムを供給した実績があります。日本法人も設置されています。

投資家にとっては、日本の鉄道インフラという極めて高い信頼性が要求される現場で採用された実績がある、という技術力の裏付けになります。

2030年目標「Growth Beyond」戦略で売上100億ユーロを掲げる

会社発表によると、クノールブレムゼは2030年に向けた成長戦略「Growth Beyond」で、売上100億ユーロ・営業EBIT利益率約16%を目標に掲げています。

投資家にとっては、現状維持ではなく規模拡大と収益性向上の両方を会社自身が目標として示している、ということです。

実績PER28.2倍と、商用車部門の景気循環リスク|先に知っておきたいリスク

実績PER28.2倍、予想20.3倍とのギャップは期待の先行

実績PERは約28.2倍である一方、予想PERは約20.3倍です。

投資家にとっては、市場がすでに将来の増益を織り込んで株価を評価しているということです。実際の増益ペースがこの期待に届かない場合、株価が調整する余地があります。

商用車部門の利益率11.7%は鉄道部門の17.1%より低く、景気循環の影響を受けやすい

商用車部門の営業利益率は改善したとはいえ11.7%で、鉄道部門の17.1%より低い水準です。報道によると、北米のトラック市場の低迷など、商用車部門は景気循環の影響を受けやすいとされています。鉄道インフラ投資にも周期性があります。

投資家にとっては、両部門とも足元は改善していても、景気局面によっては利益率が再び押し下げられる可能性がある、ということです。

配当源泉税26.375%、日本の外国税額控除の対象外は11.375%分

ドイツの配当源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は日本の外国税額控除の対象外で、還付を受けるにはドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があります。

投資家にとっては、配当利回り自体が約1.85%と高くないため影響額は小さいものの、控除されない税負担があること自体は把握しておく必要がある、ということです。

1株買いの手数料負担率は約3.21%と重い

サクソバンク証券クラシックの最低手数料は3.3ユーロ(約613円)です。クノールブレムゼは1株約19,100円のため、1株買いの手数料負担率は約3.21%に達します。10株(約19万900円)まとめて買った場合は約0.32%まで下がります。

投資家にとっては、他の欧州株より単価が高いこの銘柄を1株単位で買うと、手数料の割合が相対的に重くなる、ということです。

クノールブレムゼは鉄道車両と商用車のブレーキシステムで稼ぐ世界大手

クノールブレムゼは、鉄道車両と商用車のブレーキシステムで世界大手のドイツ企業です。事業は「鉄道車両」と「商用車」の2部門に分かれています。

日本との接点もあります。報道によると、JR東日本のE5系・E6系新幹線向けにブレーキシステムを供給した実績があり、日本法人も置かれています。

直近の決算では、2026年上半期の売上高は40億8,000万ユーロ(前年同期比+3.1%、既存事業ベースも+3.1%)、営業EBITは5億6,600万ユーロ(利益率13.9%、+1.3ポイント)、1株利益は2.03ユーロ(同+19.4%)でした(出典:クノールブレムゼ公式 https://newsroom.knorr-bremse.com/en/knorr-bremse-delivers-strong-second-quarter-results-and-launches-growth-beyond-strategy)。会社発表によると、鉄道部門・商用車部門ともに利益率が改善しており、受注残高も前年から+7.7%伸びています。2030年に向けては「Growth Beyond」戦略で売上100億ユーロ・営業EBIT利益率約16%を目標に掲げています。

1株配当1.9ユーロと、ドイツの源泉税26.375%

クノールブレムゼの1株配当は1.9ユーロ、表面利回りは約1.85%です。

ドイツの現地源泉税は26.375%です。日独租税条約の限度税率15%を超える11.375%分は、日本の外国税額控除の対象外となります。この分の還付を受けるには、ドイツ税務当局(BZSt)へ直接請求する必要があり、2023年以降は電子提出が必須、請求期限は暦年末から4年以内です。日本側ではさらに、現地源泉後の金額に20.315%が課税されます。

外国税額控除や現地還付請求をしない場合、税引き後の実質利回りの目安は約1.08%です(計算式:1.85% ×(1−0.26375)× 0.79685)。

チャートで今の株価水準を見る

本記事の株価は2026年8月22日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

広告TradingViewでクノールブレムゼのチャートを詳しく見る

株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。

無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。

日本から買う方法と、1株あたりの手数料

クノールブレムゼの上場市場はフランクフルト証券取引所(Xetra)のみで、ティッカーは「KBX」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:KNRRY)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。

証券会社クノールブレムゼ株の取扱い
SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記
マネックス証券× 取扱いなし
サクソバンク証券○ ドイツ取引所の株を売買できる(クノールブレムゼの取扱いは、口座(デモ)の銘柄検索で確かめられます)。NISAは対象外
野村證券(オンライン)○ ドイツの原株(コードG0910)。NISA成長投資枠の表示あり(2026年10月12日確認)。注文画面は当サイトでは確認できていません

企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。

サクソバンク証券で買う流れ

  1. 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
  2. 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
  3. 日本円を入金する
  4. ユーロに両替する
  5. ティッカー「KBX」で検索し、株数を指定して発注

手数料(サクソバンク証券クラシック)

買う株数約定金額の目安手数料負担率
1株約19,100円613円約3.21%
10株約19万900円613円約0.32%

手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。クノールブレムゼは他の欧州株より1株単価が高いため、1株買いの手数料負担率は約3.21%と重くなります。10株単位のまとめ買いにすると負担率は約0.32%まで下がります。

クノールブレムゼを1株だけ買うと、手数料の負担率は約3.21%になります。最低手数料が効くため、まとめて買うほど負担率は下がります。実際の手数料を、口座の画面で確かめられます。

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。

クノールブレムゼ株が向く人・向かない人

向く人理由
鉄道・商用車という実需に連動した銘柄に投資したい人受注残高が前年比+7.7%と積み上がっている
日本の鉄道インフラとの接点がある会社に関心がある人JR東日本のE5系・E6系新幹線向け供給実績が報じられている
10株単位でまとめ買いできる人手数料負担率が約0.32%まで下がる
向かない人理由
NISAの非課税で持ちたい人サクソバンク証券はNISA非対応(クノールブレムゼ株は野村證券(オンライン)でNISA成長投資枠の表示あり・注文画面は未確認。ドイツ以外の欧州株ならIB証券という選択肢もある)
割高感のある株を避けたい人実績PERは28.2倍と高め
1株単位でしか買う予定がない人手数料負担率が約3.21%と重くなる

口座開設から最初の1株までの流れは、公式サイトで確かめられます。

開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。

クノールブレムゼ株のよくある質問

クノールブレムゼ株はSBI証券や楽天証券で買えますか?

買えません。上場市場がフランクフルト証券取引所(Xetra)のみのためです。米国預託証券(KNRRY)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。

最低いくらから買えますか?

1株約19,100円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約3.21%と重いため、10株単位(約19万900円)でのまとめ買いが目安です。

JR東日本の新幹線にも使われているというのは本当ですか?

報道によると、クノールブレムゼはJR東日本のE5系・E6系新幹線向けにブレーキシステムを供給した実績があります。日本法人も設置されており、日本の鉄道インフラという高い信頼性が要求される現場での採用実績があります。

商用車部門の景気循環リスクとは何ですか?

商用車部門の営業利益率は11.7%(+1.8ポイント)と改善したものの、鉄道部門の17.1%より低い水準です。報道によると、北米のトラック市場の低迷など、商用車部門は景気循環の影響を受けやすいとされています。今後の市況がどう推移するかは、当サイトでは分かりません。

米国ADR(KNRRY)とドイツ本国株(KBX)はどちらを買うべきですか?

米国ADR(KNRRY)はOTC市場でのみ取引されており、NASDAQには上場していません。サクソバンク証券では本国の上場市場であるフランクフルト証券取引所(Xetra)のKBXを直接取引できるため、本記事ではこちらを前提に解説しています。

まとめ:新幹線にも使われるブレーキ技術と、すでに高いPER

  • メリット:受注残高78億8,700万ユーロで前年比+7.7%/鉄道部門17.1%・商用車部門11.7%と両部門で利益率改善/JR東日本のE5系・E6系新幹線向けにブレーキシステムを供給した実績が報じられている
  • デメリット:実績PERは28.2倍で予想20.3倍との差は期待の先行/商用車部門は利益率11.7%と鉄道部門より低く景気循環の影響を受けやすい/配当源泉税26.375%のうち11.375%は外国税額控除の対象外
  • 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約19,100円から。ただし1株買いの手数料負担率は約3.21%と重く、10株単位のまとめ買いで約0.32%まで下がる

特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、クノールブレムゼ株なら野村證券(オンライン。NISA成長投資枠の表示あり、注文画面は当サイトでは確認できていません)、ドイツ以外の欧州株ならIB証券という選択肢もあります。

口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。

この記事の検証方法

  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

あわせて読みたい


免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月22日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はクノールブレムゼ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

コメント

コメントする

目次