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この記事の結論
- プーマ株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はフランクフルトのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約4,645円)
- 最低手数料の関係で20株単位のまとめ買いが目安
- 最大の注意点:サクソバンク証券ではNISA不可(野村證券オンラインはNISA成長投資枠の表示あり)+赤字・無配(1株買いの手数料負担率は約13.19%)
アディダスがSBI証券や楽天証券では買えないことは、このブログでも取り上げてきました。では、そのアディダス創業者の兄弟が袂を分かって立ち上げたライバル、プーマ(PUMA SE/ティッカー:PUM)はどうでしょうか。答えは同じく買えません。時価総額はアディダスの約8分の1というスポーツ用品業界2番手の存在です。
プーマは直近12ヶ月が純損失で無配という状態にもかかわらず、株価は1年で+38.7%上昇しています。この記事ではプーマ株の買い方を、赤字・無配なのに株価が上がっているという事実をそのまま示したうえで解説します。
プーマ株の基本データ(2026年8月21日時点)
| 株価 | 25.02ユーロ(1株 約4,645円) |
| 52週レンジ | 15.30 〜 30.31ユーロ |
| 時価総額 | 約37億ユーロ |
| PER | 算出不可(直近12ヶ月は純損失) |
| 配当利回り | 無配(直近12ヶ月は純損失) |
| 上場市場 | フランクフルト証券取引所(Xetra) |
| 1年の株価騰落 | +38.7% |
為替は1ユーロ=185.66円(ECB参照レート、2026年8月21日時点)で計算しています。
結論:プーマ株の買い方は実質3つ(サクソバンクの現物・CFD・野村證券)
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約4,645円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
| ③野村證券(オンライン)で現物を買う | ○ 取扱い銘柄にあり(コードG0811。注文画面は当サイトでは確認できていません) | 1株から(手数料は当サイトでは試算していません) | NISA成長投資枠で持ちたい人(NISA成長投資枠の表示あり、2026年10月12日確認) |
プーマを1株だけ買うと、手数料の負担率は約13.19%になります。最低手数料が効くため、まとめて買うほど負担率は下がります。実際の手数料を、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
プーマが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)で、ティッカーは「PUM」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。米国預託証券(ADR)の「PUMSY」は存在しますが、こちらは取引所ではなくOTC(店頭市場)の銘柄です。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。なお、野村證券(オンライン)では、プーマのドイツの原株(コードG0811)が取扱い銘柄に入っていて、NISA成長投資枠の表示もあります(2026年10月12日確認。注文画面は当サイトでは確認できていません)。
アディダスと同じ構造で、上場している場所だけが買えるかどうかを分けています。この仕組みの詳しい背景はなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかにまとめています。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
1株だけ買うと手数料負担が13.19%になる
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約4,645円 | 613円 | 約13.19% |
| 20株 | 約92,900円 | 613円 | 約0.66% |
サクソバンク証券クラシックプランのドイツ株手数料は約定金額の0.088%、最低3.3ユーロ(約613円)です。プーマは1株あたりの単価が約4,645円と低いため、1株買いだと手数料負担率は約13.19%にもなります。20株単位でまとめて買うと負担率は約0.66%まで下がるため、現実的にはこちらが目安です。
買うまでの流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「PUM」で検索し、株数を指定して発注
口座開設から最初の1株までの流れは、公式サイトで確かめられます。
開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
会社の中身:赤字・無配なのに株価は1年で+38.7%
プーマの2026年上半期は売上高35億5,000万ユーロ(前年同期比−5.2%)、調整後1株利益−0.49ユーロと赤字でした。2025年通期でも純損失6億4,550万ユーロを計上しています。会社は2025年を「リセット」、2026年を「移行年」、2027年を「成長回帰」と位置づけており、2026年通期のEBIT見通しは−5,000万〜+1億5,000万ユーロという幅を持たせた水準です(出典:プーマ公式IR)。
直近12ヶ月では純損失4億4,520万ユーロ、EPS −3.02ユーロで無配です。報道によると、本社部門では約900人(全体の約2割)の人員削減が進められているとされています。業績だけを見れば厳しい内容ですが、株価はこの1年で+38.7%上昇しています。会社の再建計画への期待が織り込まれているのか、それとも別の要因かは本文執筆時点では明言されていません。事実として赤字・無配のまま株価が上昇しているという、一見矛盾した状態にあることをそのまま押さえておく必要があります。
配当は無配
プーマは直近12ヶ月が純損失のため無配です。配当が出ていないため、税引き後の試算はできません。「配当株」として買う銘柄ではなく、現時点では業績再建の進み具合を見ながら判断する銘柄だと理解してください。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。利益には約20.315%が課税されます。加えてプーマは直近12ヶ月が純損失・無配という状態で、PERも算出できません。それでも株価は1年で+38.7%上昇しており、業績と株価の動きが一致していない点は購入前に理解しておく必要があります。また、1株単位で買うと手数料負担率が約13.19%に達するため、少額での1株買いには向かない銘柄です。まとまった株数で買うか、見送るかを検討してください。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月21日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。
無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。
よくある質問
なぜPERが算出できないのですか?
プーマは直近12ヶ月の純損失が4億4,520万ユーロ、EPSは−3.02ユーロと赤字です。株価をマイナスのEPSで割ることはできないため、PERは算出不可としています。
赤字・無配なのに株価が上がっているのはなぜですか?
会社側から明確な理由は示されていません。事実として1年で+38.7%上昇していますが、これは業績の裏付けがある上昇ではなく、赤字・無配のまま起きている値動きです。将来も同じ傾向が続くとは限らないため、過去の上昇率だけを根拠に判断しないよう注意してください。
1株だけ買っても大丈夫ですか?
技術的には可能ですが、1株の価値が約4,645円に対して最低手数料は613円のため、手数料負担率は約13.19%に達します。アディダスのように単価が高い銘柄と違い、プーマは20株単位でまとめて買わないと手数料負けしやすい銘柄です。
まとめ
- プーマはフランクフルト上場。米国ADR「PUMSY」はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約4,645円、20株単位が現実的
- 直近12ヶ月は純損失(EPS −3.02ユーロ)で無配、PERも算出不可だが、株価は1年で+38.7%上昇という業績と逆方向の動き
- 2026年通期のEBIT見通しは−5,000万〜+1億5,000万ユーロ。会社は2027年を「成長回帰」の年と位置づけている
- サクソバンク証券ではNISAは使えず(野村證券オンラインはNISA成長投資枠の表示あり)、1株買いの手数料負担率は約13.19%と重い
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 20株単位でまとめ買いできる | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | 野村證券(オンライン)にNISA成長投資枠の表示あり(注文画面は当サイトでは確認できていません)。ドイツ以外の欧州株ならIB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、プーマ株なら野村證券(オンライン。NISA成長投資枠の表示あり、注文画面は当サイトでは確認できていません)、ドイツ以外の欧州株ならIB証券という選択肢もあります。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月21日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はプーマ社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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