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バイエル株の買い方と株価・業績|52週安値から9割高でも純損失36億ユーロ【2026年】

バイエル株の買い方と株価・業績|52週安値から9割高でも純損失36億ユーロ【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • バイエル株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はフランクフルトのみ)
  • 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約8,830円)
  • 最低手数料の関係で10株単位のまとめ買いが目安
  • 最大の注意点:サクソバンク証券ではNISA不可(野村證券オンラインはNISA成長投資枠の表示あり)+ドイツの配当源泉税26.375%

アスピリンで知られる製薬・農薬大手バイエル(Bayer AG/ティッカー:BAYN)の株価は、52週安値からおよそ9割まで回復しています。ところがその裏で、2025年12月期の最終損益は36億ユーロの赤字でした。原因は除草剤「ラウンドアップ」をめぐる米国訴訟の引当金です。

この記事では株価・業績・訴訟の進捗・買い方を、都合の悪い数字も含めて整理します。SBI証券にも楽天証券にも取扱いはなく、1株あたり約8,830円と、当サイトで扱った銘柄のなかでは入りやすい価格帯です。

目次

バイエル株の基本データ(2026年8月時点)

株価48.06ユーロ(1株 約8,830円)
52週レンジ25.49 〜 53.92ユーロ
時価総額約472億ユーロ
PER算出不可(2025年12月期が最終赤字のため)
配当利回り約0.23%(税引き後は約0.13%)
上場市場フランクフルト証券取引所(Xetra)
52週安値からの上昇率約+88%

2026年上半期は増収増益、しかし訴訟が現金を吸い続けている

バイエルの2026年第2四半期(4〜6月)は、売上高108.7億ユーロ(為替・ポートフォリオ調整後で前年同期比+2%)、特別項目除きEBITDAは21.4億ユーロ(+2%)でした。上半期(1〜6月)累計では売上高240億ユーロ(+3%)、特別項目除きEBITDAは66億ユーロ(+7%)、コアEPSは3.66ユーロ(+3%)と、事業そのものは増収増益基調です。

事業セグメントQ2売上高増減率(為替調整後)主な動き
クロップサイエンス(農薬・種子)49.1億ユーロ+4%大豆種子+16.9%、綿花種子+69.2%(米国でダイカンバ規制復活)、グリホサート系除草剤+12.6%
医薬品45.0億ユーロ+1%前立腺がん薬ヌベクア+64%、腎疾患薬ケレンディア+83%。一方で特許切れのXarelto−42%、バイオシミラー競合のEYLEA−33%
コンシューマーヘルス—+1.5%(上期+3.5%)市販薬事業。安定推移

会社側は2026年8月4日、通期(2026年12月期)の為替調整後ガイダンスを維持しています。売上高447億〜467億ユーロ、特別項目除きEBITDA96億〜101億ユーロ、コアEPS4.20〜4.70ユーロという水準です。

その裏で、ラウンドアップ訴訟が現金を吸い続けている

ここからが都合の悪い数字です。2025年12月期の純損益は36億ユーロの赤字(前期から赤字幅が約10億ユーロ拡大)で、主因は除草剤ラウンドアップ(グリホサート)とPCB(ポリ塩化ビフェニル)関連の訴訟引当金の積み増しです。2025年末時点の訴訟関連の引当金・偶発債務は118億ユーロにのぼり、その大半がグリホサート関連です。

2026年上半期だけで訴訟関連の支払いは25億ユーロ(前年同期は4億ユーロ)に達し、フリーキャッシュフローを▲27億ユーロまで押し下げました。この結果、純有利子負債は2026年第2四半期末で336億ユーロまで積み上がっています。バイエルは避妊薬事業(LARC)の一部株式をアポロ・グローバル・マネジメントに売却する形で30億ユーロを調達(2026年7月発表)し、米ドル建て社債50億ドルも発行。年末までに純有利子負債を290億〜300億ユーロまで引き下げる計画を示しています。

訴訟面では2つの動きがありました。1つは2026年2月に提案した72.5億ドル規模の集団和解案(ミズーリ州、過去分と将来分の非ホジキンリンパ腫請求をカバー)で、同年3月に予備承認、最終承認の審理は2026年9月14日に開かれました。会社の声明では、承認するかどうかの判断は後日出るとされており、2026年10月3日時点で当サイトは判断が出たことを確認できていません。もう1つは2026年6月25日の米連邦最高裁判決(7対2)で、連邦の農薬規制法(FIFRA)が州法に基づく警告表示義務違反の訴えの一部を無効化するとの判断が示され、将来の同種訴訟のリスクを一定程度減らす材料となりました。ただし既存の引当金118億ユーロが示す通り、訴訟リスクが解消したわけではありません。

結論:バイエル株の買い方は実質3つ(サクソバンクの現物・CFD・野村證券)

方法現物保有現実的な必要資金向いている人
①サクソバンク証券で現物を買う◎ できる約8万8,000円〜(10株単位が目安)長期で持ちたい人
②CFDで値幅を狙う× できない数万円〜(レバレッジ)短期で売買したい人
③野村證券(オンライン)で現物を買う○ 取扱い銘柄にあり(コードG0054。注文画面は当サイトでは確認できていません)1株から(手数料は当サイトでは試算していません)NISA成長投資枠で持ちたい人(NISA成長投資枠の表示あり、2026年10月12日確認)

なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか

バイエルが上場しているのはフランクフルト証券取引所(Xetra)で、ティッカーは「BAYN」です。ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。なお、野村證券(オンライン)では、バイエルのドイツの原株(コードG0054)が取扱い銘柄に入っていて、NISA成長投資枠の表示もあります(2026年10月12日確認。注文画面は当サイトでは確認できていません)。

米国預託証券(ADR)は存在しますがOTC(店頭市場)での取引です。楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。

同じ構造で、アディダス、BMW、ラインメタル、BASFもSBI証券・楽天証券・マネックス証券では買えません。仕組み自体はこちらの記事で掲載銘柄まとめて解説しています。

方法①:サクソバンク証券で現物を買う

手数料はドイツ株共通で最低3.30ユーロ(約606円)。1株あたり約8,830円に対し、1株買いだと負担率は約6.9%になるため、10株単位でのまとめ買いが現実的です(10株なら負担率は約0.69%まで下がります)。

バイエルが実際に取引できるか、手数料はいくらかを、口座の画面で確かめられます。

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。

配当利回り0.23%は、実質ではさらに下がる

年間配当は1株0.11ユーロ、表面利回りは約0.23%と、当サイトで扱った欧州株のなかでも際立って低い水準です。理由は業績不振ではなく、訴訟の引当金と和解金の支払いに現金を優先配分しているためです。

ここにドイツの配当源泉税26.375%(日独租税条約の限度税率15%、超過11.375%分は独税務当局へ直接還付請求)と、日本側の20.315%を差し引くと、表面利回り0.23%は実質約0.13%まで下がります。国別の配当税の違いはこちらの記事で比較しています。もっとも、この銘柄を配当目的で買う人はほとんどいないはずです。判断材料は配当ではなく、業績と訴訟の行方です。

買う前に知っておくべきこと

サクソバンク証券はNISAに対応していません。株価・配当ともユーロ建てのため為替の影響も受けます。

最大の固有リスクは訴訟です。2025年末時点の訴訟関連引当金は118億ユーロと大きく、72.5億ドルの集団和解案は2026年9月14日の最終承認審理を控えて未確定です。2026年6月の最高裁判決は将来の一部訴訟類型のリスクを減らしましたが、全面的な解決を意味するものではありません。純有利子負債336億ユーロという水準も踏まえ、業績が改善しても訴訟の進展次第で株価が再び大きく動く可能性がある点は理解しておいてください。

最新の株価チャートで水準を確認する

本記事の株価は2026年8月13日終値時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。

広告TradingViewでバイエルのチャートを詳しく見る

株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。

無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。

よくある質問

株価が回復しているのに、なぜ配当は増えないのですか?

事業自体は2026年上半期に増収増益(売上高+3%、コアEPS+3%)です。ただし2026年上半期だけで訴訟関連の支払いが25億ユーロ発生し、フリーキャッシュフローは▲27億ユーロと悪化しています。会社は配当より訴訟対応と負債圧縮を優先している状態で、配当利回り0.23%はその結果です。

ラウンドアップ訴訟はもう終わったのですか?

終わっていません。72.5億ドルの集団和解案は2026年3月に予備承認を得ましたが、最終承認の審理は2026年9月14日に開かれました。会社の声明では、承認するかどうかの判断は後日出るとされており、2026年10月3日時点で当サイトは判断が出たことを確認できていません。同年6月の米連邦最高裁判決は将来の一部訴訟類型(州法の警告表示義務違反)についてバイエル側に有利な判断でしたが、2025年末時点で118億ユーロの訴訟関連引当金が残っている通り、リスクが消えたわけではありません。

PERが表示されないのはなぜですか?

2025年12月期が36億ユーロの最終赤字だったため、実績PERは算出できません。事業そのものの収益力を見る指標としては、会社が示すコアEPS(特別項目を除いた1株利益)が参考になります。2026年12月期のコアEPSガイダンスは4.20〜4.70ユーロです。

まとめ

  • バイエルはフランクフルト上場。米国ADRはOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
  • 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約8,830円、52週安値からは約+88%
  • 2026年上半期は増収増益(売上高+3%、コアEPS+3%)だが、2025年12月期は36億ユーロの最終赤字。原因はラウンドアップ訴訟の引当金
  • 訴訟関連引当金は118億ユーロ。72.5億ドルの和解案は2026年9月14日に最終承認審理を控え未確定
  • 配当利回り0.23%は税引き後で約0.13%とほぼ無視できる水準。サクソバンク証券ではNISAは使えない(野村證券オンラインはNISA成長投資枠の表示あり)
こんな人はやり方
10株単位でまとめ買いできるサクソバンク証券で現物
NISAの非課税で持ちたい野村證券(オンライン)にNISA成長投資枠の表示あり(注文画面は当サイトでは確認できていません)。ドイツ以外の欧州株ならIB証券という選択肢もある(比較記事へ)
短期の値動きだけ取りたいCFD(現物保有はできない)

特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、バイエル株なら野村證券(オンライン。NISA成長投資枠の表示あり、注文画面は当サイトでは確認できていません)、ドイツ以外の欧州株ならIB証券という選択肢もあります。

口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。

この記事の検証方法

  • 集団和解案の最終承認の審理(2026年9月14日)と、判断が後日になる点は、バイエルの声明「Roundup Class Final Approval Hearing」で2026年10月3日に確認しました
  • 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
  • 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
  • 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制・業績数値・訴訟関連の情報は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はバイエル社の公表資料に基づきます。訴訟の帰趨は裁判所の判断により変わる可能性があり、本記事の内容を保証するものではありません。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

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