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イベルドローラの配当は株か現金かを選ぶ|何もしないと株で届く【2026年】

イベルドローラの配当は株か現金かを選ぶ|何もしないと株で届く【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • イベルドローラの配当は、①新株で受け取る ②権利を市場で売る ③現金で受け取るの3つから選ぶ仕組みです(Iberdrola Retribución Flexible)
  • 期間内に何も選ばないと、新株で受け取ることになります。2026年7月は株主の74.6%が新株でした
  • 2026年7月の回は、現金なら1株0.427ユーロ(補完配当0.425+調整配当0.002)、新株なら権利50個につき1株でした
  • 同社の説明では、新株は源泉徴収なし、現金は19%の源泉徴収ありです。日本の証券会社経由でどの選択肢を選べるかは、当サイトでは確認できていません

スペインの大手電力会社イベルドローラの配当は、決まった現金が自動で振り込まれる普通の配当とは仕組みが違います。株主が受け取り方を選ぶ形になっています。

この記事では、同社の公式サイトの説明と日程表をもとに、仕組みと2026年7月の実績、税金の違いを整理します。会社そのものについてはイベルドローラ株の記事で扱っています。

目次

3つの受け取り方

同社の説明では、この仕組みは準備金を使った増資と、現金配当の組み合わせで行われます。株主は、基準日に持っている1株につき「無償割当の権利」を1個受け取り、その権利をどうするかを選びます。

選択肢内容同社が示す税金の扱い
①新株で受け取る権利を一定の数集めるごとに、新しい株を無償で受け取る源泉徴収なし
②権利を市場で売る権利そのものを取引所で売って現金にする源泉徴収あり
③現金で受け取る権利を放棄して、現金の配当(補完配当)を受け取る19%の源泉徴収あり
出典:イベルドローラ公式サイト「What is the Iberdrola Retribución Flexible system?」。税金の扱いは同社がスペインの株主向けに示した例による。2026年9月19日に当サイトが確認

大事な点が2つあります。1つは、①と③の価値は市場価格でみて同等になるよう設計されていること(税金の扱いは別)。もう1つは、選択期間内に意思表示をしなければ、①の新株で受け取ることになることです。現金がほしい株主は、自分から権利を放棄する手続きが必要です。持っている株を分けて、選択肢を組み合わせることもできます。

2026年7月の実績:74.6%が新株を選んだ

項目2026年7月(2025年度の補完配当)
会社が目標とした配当1株0.427ユーロ(税引前)
現金の内訳補完配当0.425ユーロ+調整配当0.002ユーロ
新株1株に必要な権利の数50個(=50株につき1株)
新株を選んだ株主資本の74.6%。新株9,814万株を発行(資本の1.493%の増加)
現金を選んだ株主25.4%。補完配当の支払いは約7億887万ユーロ
調整配当1株0.002ユーロ。どの選択肢でも全株主に現金で支払い(総額約1,315万ユーロ)
出典:イベルドローラ公式サイトの結果の発表。2026年9月19日に当サイトが確認

4分の3の株主が新株で受け取っています。何もしなければ新株になる仕組みなので、自分で選んだ人だけでなく、手続きをしなかった人もこの中に含まれていると考えられます。

新株で受け取ると、持ち株が50株につき1株、つまり2%増えます。一方で会社全体の株数も約1.5%増えているので、全員が新株を選べば、1株あたりの価値はその分だけ薄まります。「株が増えたから得をした」とは単純には言えず、現金で受け取った人と価値が釣り合うように作られた仕組みです。

何もしないと株で届く配当。イベルドローラを含むスペイン株の取扱いを、口座の画面で確かめられます。

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座は使えますが、NISAの対象外です。手数料は取引所ごとに最低額があり、少額の買付では負担率が上がります。

日程:権利落ちから新株の取引開始まで約3週間

日付(2026年)内容
5月29日株主総会がこの仕組みを承認
7月2日新株1株に必要な権利の数と、現金の額を発表
7月3日権利が付いた状態で買える最後の日
7月6日権利落ち日。選択期間と、権利の売買が始まる
7月7日基準日
7月20日選択期間と権利の売買が終わる
7月27日現金を選んだ株主への支払い。調整配当の支払い
7月29日新株の取引開始(予定)
出典:イベルドローラ公式サイト「Iberdrola Retribución Flexible Calendar」

選択できる期間は約2週間です。数字(権利の数と現金の額)が確定するのは権利落ちの直前なので、どれを選ぶかは、その年の発表を見てから決めることになります。

日本から持つ場合に確認したいこと

  • どの選択肢を選べるか:証券会社によっては、選べる方法が限られたり、あらかじめ決まっていたりすることがあります。サクソバンク証券の口座でどの選択肢を選べるか、何も指示しなかった場合にどうなるかは、当サイトでは確認できていません
  • 現金の場合の税金:スペインの配当の源泉税は19%、日本との条約の限度税率は5%です。差を取り戻す手続きはスペイン・イタリア・デンマークの還付の記事で扱っています
  • 新株の場合の日本での扱い:新株で受け取ったときに日本の税金がどうなるかは、当サイトでは確認できていません。同社が示している「源泉徴収なし」はスペインの株主向けの説明です
  • 端数:権利50個につき1株なので、50株に満たない分の権利は新株になりません。端数の権利の扱いも、証券会社にご確認ください

ここからは筆者の考えです。筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。

この仕組みで気をつけたいのは、「配当利回り」として表示される数字と、実際に口座に入るものが一致しない場合があることだと思います。現金を期待していたのに株が届く、ということが起こりえます。イベルドローラのように選択制の配当を採る会社を買うときは、証券会社での扱いを先に確認しておくのが安心だと思います。

まとめ

  • イベルドローラの配当は、新株・権利の売却・現金の3択。何も選ばなければ新株になる
  • 2026年7月は、現金なら1株0.427ユーロ、新株なら権利50個につき1株。74.6%が新株だった
  • 同社の説明では、新株は源泉徴収なし、現金は19%の源泉徴収あり。新株と現金の価値は同等になる設計
  • 権利落ちは7月6日、選択期間は7月20日まで、新株の取引開始は7月29日の予定だった
  • 日本の証券会社経由でどの選択肢を選べるか、新株の日本での税金の扱いは未確認

スペイン株が候補なら、口座開設の流れを先に見ておけます。

口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。

イベルドローラを含むスペイン株の買い方はスペイン株の買い方の記事で、証券会社の比較は欧州株が買えるネット証券を比較した記事で説明しています。

この記事の検証方法

  • 仕組みと2026年7月の結果は、イベルドローラ公式サイトのWhat is the Iberdrola Retribución Flexible system?を2026年9月19日に当サイトが確認しました
  • 日程は同サイトのCalendarによります
  • 持ち株が2%増える、という計算は当サイトによるものです
  • スペインの源泉税19%と条約の限度税率5%は、当サイトの配当税の記事で確認した数字です
  • サクソバンク証券の口座で選べる選択肢と既定の扱い、端数の権利の扱い、新株で受け取った場合の日本の税金は、当サイトでは確認できていません
  • 記載の内容は2026年9月19日時点のものです。条件は回ごとに変わります
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の仕組み・金額・日程は2026年9月19日に当サイトが同社の公式サイトで確認した内容にもとづいており、回ごとに条件が変わります。選べる選択肢や税金の扱いは、お取引の証券会社や税理士に必ずご確認ください。本記事は税務アドバイスではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

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