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この記事の結論
- シュナイダーエレクトリック株はSBI・楽天・マネックスでは買えない(上場はユーロネクスト・パリのみ)
- 現物を買うならサクソバンク証券が現実的(1株 約5万6,900円)
- 株価が高いため1株からでも手数料負担率は約0.71%と軽い
- 最大の注意点:NISA不可+フランスの配当源泉税10%(実質利回りは約0.97%)
電力管理・産業オートメーションを手がけるフランスの総合電機大手シュナイダーエレクトリック(Schneider Electric SE/ティッカー:SU)。株価は過去1年で約39%上昇し、52週高値圏で推移しています。2026年上半期はデータセンター向け電力インフラ需要を追い風に過去最高の売上高を記録しました。
この記事では株価・業績・買い方を解説します。同じ産業オートメーション分野のシーメンスや、フランスの航空・防衛大手サフランなど、他のフランス産業株とあわせて検討する参考にもしてください。
シュナイダーエレクトリック株の基本データ(2026年8月時点)
| 株価 | 309.25ユーロ(1株 約5万6,900円) |
| 52週レンジ | 208.90 〜 312.30ユーロ |
| 時価総額 | 約1,749億ユーロ |
| PER | 約37.4倍 |
| 配当利回り | 約1.35%(税引き後は約0.97%) |
| 上場市場 | ユーロネクスト・パリ |
2026年上半期、データセンター需要を追い風に14%増収
シュナイダーエレクトリックの2026年上半期(1〜6月)売上高は212億ユーロで、オーガニックベースで前年同期比14%増と過去最高を記録しました。第2四半期(4〜6月)だけで見ると売上高115億ユーロ、オーガニック成長率は16.5%まで加速しています。
牽引役はデータセンター事業です。AI関連投資の拡大でデータセンターと半導体工場向けの需要が急増し、第2四半期は両分野とも前年同期比で3桁(100%超)の伸びとなりました。地域別では北米がオーガニックで約23%増、中国・東アジアが約20%増と、AI関連の設備投資が旺盛な地域が業績を押し上げています。
事業セグメント別では、データセンターやビル・産業向けの電力機器を扱うエネルギーマネジメント部門が上半期オーガニックで15.4%増、工場の制御機器やソフトウェアを扱うインダストリアルオートメーション部門が同7.7%増でした。調整後EBITA(営業利益に相当)は41億ユーロ(オーガニックで22%増)、利益率は19.3%まで改善しています。会社側はこの結果を受けて通期の売上高成長率見通しを「7〜10%」から「10〜13%」に上方修正しました。
結論:シュナイダーエレクトリック株の買い方は実質2つ
| 方法 | 現物保有 | 必要資金の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①サクソバンク証券で現物を買う | ◎ できる | 1株 約5万6,900円〜 | 長期で持ちたい人 |
| ②CFDで値幅を狙う | × できない | 数万円〜(レバレッジ) | 短期で売買したい人 |
なぜSBI・楽天・マネックスでは買えないのか
シュナイダーエレクトリックが上場しているのはユーロネクスト・パリです。米国預託証券「SBGSY」はOTC銘柄で、楽天証券はOTC市場の銘柄について「新規の買付けは受け付けておりません」と明記しています。この構造は他の欧州株にも共通するので、詳しくはなぜSBI・楽天では欧州株が買えないのかもあわせてご覧ください。
方法①:サクソバンク証券で現物を買う
2026年8月14日時点の株価は309.25ユーロ。ユーロ円レート(約183.9円)で換算すると1株あたり約5万6,900円です。
- 52週レンジ:208.90ユーロ 〜 312.30ユーロ(高値圏)
- 時価総額:約1,749億ユーロ
- PER:約37.4倍
ユーロネクスト・パリのSaxo手数料は0.088%(最低2.20ユーロ)。株価が高いぶん1株買いでも最低手数料に達しやすく、負担率は約0.71%と軽く済みます。
シュナイダーエレクトリックは1株の値段が高く、1株だけ買っても手数料の負担率は約0.71%で済みます。実際の手数料と取扱いを、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。
配当利回りは1.35%、フランスの配当源泉税は条約の限度税率で10%
年間配当は1株4.20ユーロ、表面利回りは約1.35%です。フランスの配当源泉税は日仏租税条約の限度税率により10%で、ドイツ(26.375%)やスイス(35%)より有利です。現地源泉後の金額に日本側で20.315%が課税されるため、手取りベースの実質利回りは約0.97%まで下がります。詳しい国別の比較は配当税の比較記事で解説しています。
フランスが非居住者の配当に課す源泉税は原則12.8%(2026年1月1日時点)で、日仏租税条約の限度税率は10%です。条約の10%が源泉徴収の時点で自動的に適用されるかは、当サイトでは確認できていません。本記事の税引き後の数字は、限度税率10%が適用された場合の目安です。
買う前に知っておくべきこと
サクソバンク証券はNISAに対応していません。ユーロ建てなので為替の影響も受けます。株価は52週高値圏にあり、PERも約37.4倍とセクター内で高めの水準まで買われているため、割高感を踏まえた判断が必要です。データセンター向け需要への依存度が高まっている分、AI関連の設備投資動向が減速した場合は業績・株価双方への影響が大きくなりやすい点も押さえておいてください。
最新の株価チャートで水準を確認する
本記事の株価は2026年8月14日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
※下のチャートは米国ADR(SBGSY・米ドル建て)です。パリ上場の原株とほぼ同じ値動きをしますが、表示通貨が異なります。
広告TradingViewでシュナイダーエレクトリックのチャートを詳しく見る
株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。
無料プランでは、銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。
よくある質問
データセンター向け需要は今後も続きますか?
2026年第2四半期はデータセンターと半導体工場向けの需要が前年同期比で3桁(100%超)の伸びとなり、会社側は通期の売上高成長率見通しを「7〜10%」から「10〜13%」に上方修正しました。AI関連の設備投資が続く限り追い風は続くと見られますが、投資サイクルが減速した場合は反動を受けやすい業績構造である点は理解しておく必要があります。
シーメンスとどちらを買うべきですか?
両社とも産業オートメーション・電化の受益者ですが、シュナイダーエレクトリックは電力管理・データセンター向け電源設備により特化している一方、シーメンスは工場自動化・鉄道・ビル管理まで事業領域が幅広い違いがあります。PERはシュナイダーエレクトリックの方が高く、データセンターというテーマへの期待がより強く織り込まれています。
PERが高く見えますが、割高ではありませんか?
PER約37.4倍は、同じくフランスの産業株であるエアバスなど他の欧州産業株と比べても高めの水準で、市場がデータセンター関連の成長を強く織り込んでいることを示しています。2026年上半期は実際に14%の増収を達成し、通期見通しも上方修正されましたが、成長期待が先行している分、決算内容が市場予想を下回った場合の株価下落リスクは相対的に大きくなります。
まとめ
- シュナイダーエレクトリックはユーロネクスト・パリ上場。米国ADR(SBGSY)はOTC銘柄で楽天証券は新規買付不可
- 現物を持つならサクソバンク証券が実質的な選択肢。1株約5万6,900円
- 2026年上半期は売上高14%増収で過去最高。データセンター・半導体向け需要が3桁成長で牽引
- 会社は通期見通しを7〜10%から10〜13%に上方修正
- 配当利回り約1.35%はフランスの配当源泉税(条約の限度税率10%)控除後で実質約0.97%
- NISAは使えない。株価は52週高値圏、PERも高水準で割高感には注意
| こんな人は | やり方 |
|---|---|
| 1株から買いたい | サクソバンク証券で現物 |
| NISAの非課税で持ちたい | IB証券という選択肢もある(比較記事へ) |
| 短期の値動きだけ取りたい | CFD(現物保有はできない) |
特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)のみを出典としています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月14日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はシュナイダーエレクトリック社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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