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欧州株のIRサイトで見る5つのページ|英語でも迷わない探し方【2026年】

欧州株のIRサイトで見る5つのページ|英語でも迷わない探し方【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • 欧州企業のIRサイトは英語ですが、投資家が見る場所は5つのページだけです。決算日程、株式の情報、大株主、役員の売買、会社の発表です
  • 英語の見出しは会社が変わってもほぼ同じ言葉です。「Financial calendar」「Share information」と覚えれば、次の会社でも同じ場所を開けます
  • ここで分かるのは、日本語のニュースには出てこない情報です。配当の日程、株の種類、証券コードの変更まで、会社が自分で出した言葉で確かめられます
  • 当サイトが実際に開いて確認したページを、探し方の見本として載せます

気になる欧州企業の名前で検索して、公式サイトの「Investors」を開く。英語のタブが10個くらい並んでいて、どれを押せばいいのか分からないまま、そっと閉じる。

欧州株を調べていると、たいてい一度はここでつまずきます。ただ、実際に投資家が使うページは限られています。当サイトが記事を書くときに開いているのも、次の5つだけです。

目次

見るのは、この5ページだけ

日本語で言うと英語の見出しそこで分かること
決算の日程Financial calendar次の決算がいつか。何が発表されるか
株式の情報Share information / Capital structure株の種類、銘柄コード、ISIN、発行済み株数
大株主の届出Voting rights announcements誰が何%持っているか。増えたか減ったか
役員の売買Director’s dealings / Managers’ transactions役員が自社株をいつ売買したか
会社の発表News / Investor updates / Media releases配当、株の交換、コード変更などの本人発表
当サイトが実際に開いて確認したページの分類(2026年9月21日)

1. 決算の日程(Financial calendar)

「次にこの会社の数字が出る日」が、1ページで分かります。持っている株の値が動きやすい日を、前もって知っておけます。

ロレアルのページでは、2026年2月12日に通期決算、4月22日に第1四半期の売上高、7月29日に半期決算、10月22日に9月末までの売上高と並んでいました。ここで大事なのは、4月と10月は「Sales(売上高)」で、利益が出てこないことです。欧州では法律上の義務が年2回の決算なので、こうした会社は珍しくありません(欧州株の決算は年2回が基本の記事で扱っています)。

2. 株式の情報(Share information / Capital structure)

注文する前に開くと、銘柄の取り違えを防げます。同じ会社に2つのコードがあるかどうかが、ここで分かります。

リンツのページには、議決権のある記名株(LISN、額面100フラン)と、議決権のない参加証券(LISP、額面10フラン)の両方が載っています。シンドラーのページでは、記名株と参加証券の配当が同じ金額だと確認できました。日本語の情報サイトでは、この2つが混ざって載っていることがあります。仕組みは株の種類の早見表にまとめました。

3. 大株主の届出(Voting rights announcements)

「誰がこの会社を持っているか」が、名前と日付で出てきます。

ジーメンスのページには、発行済みの記名株が7億8,200万株で、株主名簿に載っている株主が約83万人(2025年11月時点)と書かれています。あわせて、ドイツの証券取引法にもとづいて議決権の届出を公表する義務があることも説明されています。基準は国によって違い、ドイツは3%から、イギリスは3%から1%きざみです(大株主は何%から公表されるかの記事)。

4. 役員の売買(Director’s dealings)

会社をいちばん近くで見ている人が、自分のお金で何をしたかが分かります。

ジーメンスのページには、届出のあった取引が日付と氏名つきで並んでいます。2026年3月27日、2025年12月10日といった具合です。EUの規則では、1年の合計が2万ユーロに達したあとの取引が対象で、決算の発表前30日間は売買できません(役員の売買の公表の記事)。理由までは書かれていないため、これだけで判断できる情報ではありません。

5. 会社の発表(News / Investor updates)

証券コードの変更など、知らないと注文を間違える話は、ここにしか出ません。

ロシュは2026年3月、議決権のない証券を参加証券へ1対1で交換し、コードが「ROG」から「ROP」に、ISINも変わりました。この経緯は同社の発表で確認できます。当サイトも以前の記事で古いコードのまま書いており、2026年9月19日に訂正しました。情報サイトの表記は、会社の発表より遅れることがあります。

読み方が分かっても、実際に買える口座がなければ確かめる機会がありません。当サイトが扱う欧州9取引所の銘柄を日本語の画面で売買できるのが、サクソバンク証券です。

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座は使えますが、NISAの対象外です。手数料は取引所ごとに最低額があり、少額の買付では負担率が上がります。

英語でつまずきやすい言葉

IRページで繰り返し出てくる言葉は、数が限られています。これだけ覚えておくと、機械翻訳に頼らずに読めます。

英語意味
Ex-date権利落ち日。この日から配当の権利が付かない
Record date基準日。この日の終わりに株を持っている人が配当を受け取る
Payment date支払日
AGM(Annual General Meeting)定時株主総会
Registered share / Bearer share記名株/無記名株
Participation certificate参加証券(議決権のない証券)
Nominal value額面
Withholding tax源泉徴収される税

気をつけたいこと

  • 日付の書き方が国で違います。「03/04/2026」は、欧州では3月4日を指すことが多い書き方です。月名がつづられている表記(4 March 2026)のほうを目安にすると確実です
  • PDFでしか出していない会社があります。総会の決議や配当の詳細は、ページではなくPDFに入っていることがあります
  • ドイツ語やフランス語のページに飛ぶことがあります。URLの「/en/」を確かめると、英語版に戻れます
  • 会社のページで分からないときは、当局のサイトがあります。空売りの公表は、ドイツなら連邦官報のサイトで無料で検索できます(空売りの公表ルールの記事)

筆者はポルトガルからIBKRの口座で欧州株ETFを中心に保有していますが、記事で個別企業を扱うときは、必ずこの5ページを開いています。日本語の情報が少ない銘柄ほど、会社が自分で出した資料にあたるのがいちばん早いと感じています。英語が得意でなくても、見出しの位置はどの会社もよく似ているので、2社か3社ぶん開けば慣れると思います。

まとめ

  • 見るのは決算日程・株式の情報・大株主・役員の売買・会社の発表の5ページ
  • 英語の見出しは会社が変わってもほぼ同じ。「Financial calendar」「Share information」で探せる
  • 銘柄コードや株の種類は、注文の前に会社のページで確かめると取り違えを防げる
  • 日付は月名つきの表記を見る。英語版は URL の「/en/」で戻れる

気になる会社が見つかったら、その銘柄を実際に扱っているかどうかは、証券会社の取扱一覧で確かめられます。

口座開設の手順と日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAで欧州株を持ちたい場合は、NISAの記事もあわせてご覧ください。

IRサイトで調べた銘柄を買いたくなったときの証券会社の選び方は、欧州株が買えるネット証券を比較した記事で整理しています。

この記事の検証方法

  • ジーメンスは、同社のDirector’s dealingsとShareholder Structure and Voting Rights Announcementsを2026年9月21日に当サイトが確認しました
  • ロレアルはFinancial calendar、リンツはShare information、シンドラーはDividends、ロシュは2026年3月16日の投資家向け発表で確認しました(確認日は2026年9月19日)
  • 英語の言葉の対応は、上記のページと、当サイトがこれまでに確認したEUの法令にもとづく整理です
  • 日付の表記や英語版への戻り方は、当サイトが各社のページを開いたときの一般的な経験によるものです。すべての会社で同じとは限りません
  • 記載の内容は2026年9月21日時点のものです
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の内容は2026年9月21日に当サイトが各社の公式ページで確認したものにもとづいており、変更される場合があります。各社のページの構成や掲載内容は会社の都合で変わります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

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