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この記事の結論
- ディアソリンは血液などを調べる検査試薬・検査機器を作るイタリアの体外診断メーカーです(報道によると東京にも拠点があるとされます)
- 魅力の核心:主力の免疫診断事業は前年比+7%の7億8,500万ユーロ(会社発表)
- 最大のリスク:52週レンジは52.34〜92.32ユーロと1.8倍の値動きで、株価は1年で−13.18%
- 買うなら:SBI・楽天・マネックスでは買えない→サクソバンク証券で1株 約14,000円から(推奨ロット9株が目安/1株だと手数料負担率は約7.29%と重く、9株単位が前提)
2025年12月期の純利益は前年比−20%。血液などを調べる検査試薬・検査機器を手がけるイタリアのディアソリンは、パンデミック下で伸びた新型コロナ関連検査の反動を受けています。会社発表によると、新型コロナ関連検査の売上は56%減の2,600万ユーロにとどまりました。
一方で、主力の免疫診断事業そのものは前年比+7%の7億8,500万ユーロと伸びています。会社発表によると、減益の背景には新型コロナ関連検査の減少に加え、関税の影響、上海の製造拠点閉鎖に伴う2,000万ユーロの費用、中国市場の低迷(売上800万ユーロ減、前年比−19%)が重なったとされています。
株価も1年で−13.18%、52週レンジは52.34〜92.32ユーロと大きく動いています。同業種の対比相手としては、シーメンス・ヘルスイニアーズ(医療機器・独)やレコルダーティ(製薬・伊)がしばしば挙げられます。ディアソリンの「今」を、株価・業績・買い方の順に見ていきます。
ディアソリン株の基本データ(2026年8月24日時点)
| 株価 | 75.48ユーロ(1株 約14,000円) |
| 52週レンジ | 52.34〜92.32ユーロ |
| 時価総額 | 約37.2億ユーロ |
| PER | 約27.93倍(予想 約18.42倍) |
| 配当利回り | 1.72%(1株配当 1.3ユーロ) |
| 上場市場 | イタリア証券取引所(ミラノ) |
| 1年の株価騰落 | −13.18% |
免疫診断が前年比+7%で稼ぐ柱|ディアソリン株の魅力
免疫診断事業は前年比+7%の7億8,500万ユーロ、稼ぎ頭は伸びている(会社発表)
会社発表によると、2025年12月期の売上は免疫診断事業が7億8,500万ユーロ(前年比+7%)、分子診断が2億0,400万ユーロ、ライセンス技術が1億7,100万ユーロでした。
投資家にとっては、新型コロナ関連検査の反動という逆風の中でも、主力の免疫診断事業自体は伸びを続けていることを確認できる数字です。
1株配当は1.30ユーロで前年の1.20ユーロから増配、配当性向46.41%
2025年12月期の1株配当は1.30ユーロで、表面利回りは約1.72%、配当性向は46.41%です。報道によると前年度は1.20ユーロで、増配となっています。
投資家にとっては、純利益が前年比−20%となる局面でも、配当額そのものは減らさずに増やしていることを確認できる材料です。
免疫診断・分子診断・ライセンス技術の3本柱、合計売上11億9,500万ユーロ(前年比+1%)
会社発表によると、2025年12月期の売上高は11億9,500万ユーロ(前年比+1%)で、免疫診断・分子診断・ライセンス技術の3つの事業で構成されています。
投資家にとっては、単一の検査分野に依存せず、複数の事業から収益を得ている構成であることが確認できる材料です。
52週で1.8倍の値動きとコロナ検査56%減|先に知っておきたいリスク
52週レンジは52.34〜92.32ユーロ、高値は安値の約1.8倍
52週レンジは52.34〜92.32ユーロで、高値は安値の約1.8倍にあたります。株価は1年で−13.18%です(実測)。
投資家にとっては、短期間で株価が大きく上下に振れる銘柄であることを踏まえておく必要がある、ということです(将来の株価を予測するものではありません)。
純利益は前年比−20%、新型コロナ関連検査の縮小が主因(会社発表)
会社発表によると、2025年12月期の報告ベース純利益は1億5,000万ユーロ(前年比−20%)、調整後純利益は2億2,300万ユーロ(同−6%)でした。要因は①新型コロナ関連検査の売上が56%減って2,600万ユーロになったこと②関税の影響③上海の製造拠点閉鎖に伴う2,000万ユーロの費用④中国市場の低迷(売上800万ユーロ減、同−19%)とされています。
投資家にとっては、パンデミックで積み上がった検査需要の反動が、複数の要因と重なって利益を押し下げている、ということです。
中国は上海の製造拠点を閉鎖、調達制度の先行きは当サイトでは結論を出せていない
会社発表によると、上海の製造拠点を閉鎖し、中国事業の体制を変えたとされています。報道によると、中国の価値ベース調達(VBP)の拡大が引き続き重荷になると指摘されていますが、この点について当サイトでは結論を出せていません。
投資家にとっては、中国事業の今後の重みについて、確定した見方がまだない状態であることを踏まえておく必要がある、ということです。
PERは実績約27.93倍、予想約18.42倍とギャップがある
実績PERは約27.93倍、予想PERは約18.42倍です(実測)。当サイトではこの差の理由までは分析しておらず、割安かどうかの判断もしていません。
投資家にとっては、実績と予想でPERに差がある事実を、自分自身の判断材料として確認しておく必要がある、ということです。
ディアソリンは血液検査の試薬とシステムで稼ぐ会社
ディアソリンは、血液などを調べる検査試薬と検査機器を手がけるイタリアの体外診断メーカーです。免疫診断と分子診断が事業の柱で、会社発表によると2025年12月期の売上高は11億9,500万ユーロ(前年比+1%)でした(出典:ディアソリン公式 https://int.diasorin.com/sites/default/files/press-releases/Press%20Release%20-%20Results%20FY%202025_ENG.pdf)。
会社発表によると、2025年12月期の売上は免疫診断が7億8,500万ユーロ(前年比+7%)、分子診断が2億0,400万ユーロ、ライセンス技術が1億7,100万ユーロでした。また、2026年12月期の見通しとして売上成長5〜6%、調整後EBITDA利益率32〜33%を見込むとしています(出典:同上)。
報道によると、東京(港区麻布台)に拠点があるとされます。ただし規模や業務内容、日本での売上については当サイトで確認できておらず、日本国内で検査試薬を販売しているかのような断定はしていません。
同業種の対比相手としては、画像診断などを手がけるシーメンス・ヘルスイニアーズ(医療機器・独)や、製薬のレコルダーティ(伊)がしばしば挙げられます。国・事業内容・配当方針は銘柄ごとに異なります。
1株配当1.30ユーロと、イタリアの源泉税「最大26%」
ディアソリンの1株配当は1.30ユーロ、表面利回りは約1.72%(配当性向46.41%)です。報道によると前年度は1.20ユーロで、増配となっています。
イタリア株の配当にかかる現地源泉税は最大26%とされ、日伊租税条約を適用できる場合は15%とされています。ただし実際にどちらが適用されるかは証券会社の手続き次第のため、具体的な税率を断定することはできません。口座開設時・注文前に必ず証券会社にご確認ください。
日本側では、現地源泉後の金額にさらに20.315%が課税されます。現地源泉税率が確定していないため、本記事では税引き後の実質利回りを計算していません。
チャートで今の株価水準を見る
本記事の株価は2026年8月24日時点のものです。発注前に必ず最新の水準を確認してください。
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株価だけでなく、売上や利益、配当の推移も図で確かめたいときは、Simply Wall St という海外の分析サイトが使えます。欧州の上場企業も扱っていて、会社名で検索すると、その会社の財務の推移を一覧で見られます。サイトの画面は日本語にも対応しています。
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日本から買う方法と、1株あたりの手数料負担率7.29%
ディアソリンの上場市場はイタリア証券取引所(ミラノ)のみで、ティッカーは「DIA」です。米国預託証券(ADR、ティッカー:DSRLF)も存在しますが、これはOTC(店頭市場)でのみ取引されており、ニューヨーク証券取引所にもナスダックにも上場していません。
| 証券会社 | ディアソリン株の取扱い |
|---|---|
| SBI証券 | × 取扱いなし |
| 楽天証券 | × 「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記 |
| マネックス証券 | × 取扱いなし |
企業の規模ではなく、上場している市場だけで買えるかどうかが決まります。この仕組みについてはなぜSBI証券・楽天証券では欧州株が買えないのかで詳しく解説しています。
サクソバンク証券で買う流れ
- 口座開設を申し込む(オンラインで完結。マイナンバーと本人確認書類が必要)
- 審査・口座開設を待つ(通常は数営業日)
- 日本円を入金する
- ユーロに両替する
- ティッカー「DIA」で検索し、株数を指定して発注
手数料(サクソバンク証券クラシック)
| 買う株数 | 約定金額の目安 | 手数料 | 負担率 |
|---|---|---|---|
| 1株 | 約14,000円 | 1,021円 | 約7.29% |
| 9株 | 約126,100円 | 1,021円 | 約0.81% |
手数料は約定金額の0.132%、最低5.5ユーロ(約1,021円)です。1株だと手数料負担率は約7.29%と重く、現実的には9株単位(約12万6,100円)でのまとめ買いが前提になります。9株まとめると負担率は約0.81%まで下がります。
ディアソリンを1株だけ買うと、手数料の負担率は約7.29%になります。最低手数料が効くため、まとめて買うほど負担率は下がります。実際の手数料を、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。配当には現地で源泉税がかかり、手取りは表面の利回りより下がります(本文参照)。
ディアソリン株が向く人・向かない人
| 向く人 | 理由 |
|---|---|
| 体外診断・検査試薬の分野に関心がある人 | 主力の免疫診断事業は前年比+7%の7億8,500万ユーロ |
| 配当を増やす会社に投資したい人 | 1株配当は1.20ユーロから1.30ユーロへ増配 |
| 9株単位でまとめ買いできる人 | 手数料負担率が約0.81%まで下がる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| NISAの非課税で持ちたい人 | サクソバンク証券はNISA非対応(IB証券という選択肢もある) |
| 値動きの荒さを避けたい人 | 52週レンジ52.34〜92.32ユーロと1.8倍の値動き、1年で−13.18% |
| 少額の1株買いをしたい人 | 手数料負担率が約7.29%と重い |
口座開設から最初の1株までの流れは、公式サイトで確かめられます。
開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。
ディアソリン株のよくある質問
ディアソリン株はSBI証券や楽天証券で買えますか?
買えません。上場市場がイタリア証券取引所(ミラノ)のみのためです。米国預託証券(DSRLF)はOTC市場のみの扱いで、楽天証券は「OTC市場の銘柄は新規の買付けを受け付けておりません」と明記しています。
最低いくらから買えますか?
1株約14,000円から購入できます。ただし手数料負担率は1株で約7.29%と重いため、9株単位(約12万6,100円)でのまとめ買いが前提です。
なぜ2025年12月期の純利益は20%も減ったのですか?
会社発表によると、新型コロナ関連検査の売上が56%減って2,600万ユーロになったこと、関税の影響、上海の製造拠点閉鎖に伴う2,000万ユーロの費用、中国市場の低迷(売上800万ユーロ減)が重なったためとされています。パンデミックで積み上がった検査需要の反動が、複数の要因と同時に表れた形です。
52週レンジが52.34〜92.32ユーロと大きいのはなぜですか?
具体的な理由まで当サイトで特定できているわけではありませんが、高値は安値の約1.8倍にあたり、1年間の値動きが大きい銘柄であることは実測の事実として確認できます。今後の値動きを当サイトで予測するものではありません。
中国事業の先行きはどうなりますか?
会社発表によると、上海の製造拠点を閉鎖し、中国事業の体制を変えたとされています。報道によると、中国の価値ベース調達(VBP)の拡大が引き続き重荷になると指摘されていますが、この点について当サイトでは結論を出せていません。
まとめ:検査需要の反動と、大きすぎる値動き
- メリット:主力の免疫診断事業は前年比+7%の7億8,500万ユーロ/1株配当は1.20ユーロから1.30ユーロへ増配(配当性向46.41%)/免疫診断・分子診断・ライセンス技術の3本柱で合計売上11億9,500万ユーロ
- デメリット:52週レンジ52.34〜92.32ユーロと1.8倍の値動き、株価は1年で−13.18%/純利益は前年比−20%(新型コロナ関連検査56%減など複数要因)/中国事業の先行きは当サイトでも結論を出せていない
- 買い方:SBI・楽天・マネックスでは買えず、サクソバンク証券なら1株約14,000円から。9株単位のまとめ買いで手数料負担率は約0.81%
特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面で欧州株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表から計算しています
- 株価・為替レートは本文記載の基準日に実測した値です
- 業績・配当は企業の公式IR資料(一次資料)を基本とし、公式資料で確認できなかった項目は本文中に出典を明記しています
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています(本記事の銘柄を保有しているとは限りません)
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・為替レート・手数料・税制は2026年8月24日時点で確認した情報に基づいており、変更される場合があります。業績数値はディアソリン社の公表資料に基づきます。実際の取引条件および税務の取扱いは、各証券会社の公式サイトおよび税務専門家にご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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