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イタリア株FTSE MIBの40社|銀行8社で約4割、9月に1社入れ替え【2026年】

イタリア株FTSE MIBの40社|銀行8社で約4割、9月に1社入れ替え【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

この記事の結論

  • イタリアの代表的な株価指数FTSE MIBは40社です。2026年9月21日に、テクノプローブが入り、ディアソリンが外れました
  • 指数への効き方は偏っています。FTSE Russellの参考値(2026年6月末)では、銀行8社で約40%、ウニクレディト・インテーザ・サンパオロ・エネルの3社で約39%です
  • フェラーリとステランティスはイタリアの指数に入っていますが、会社の形はオランダのN.V.です。配当の税金は会社の国(税務上の居住地)で決まります
  • イタリア株は、ミラノでの手数料の最低額が5.50ユーロと、パリなどより高めです。1株から買う前に、実際の手数料を確かめておけます

イタリア株と聞いて、まず思い浮かぶのはフェラーリやモンクレール、カンパリではないでしょうか。ところが、イタリアの株価指数の中身を見ると、いちばん大きな顔をしているのは銀行です。

この記事では、イタリアの代表的な指数FTSE MIBの40社を、指数を作っているFTSE Russellの資料で確認しました。9月21日の入れ替えが済んだばかりなので、いまの顔ぶれの確認にも使えます。

目次

FTSE MIBの40社——いまの顔ぶれ

FTSE Russellの構成銘柄の一覧(2026年8月19日付)に、9月の入れ替えを反映して、当サイトが業種で分けました。記事のある会社はリンクにしています。

業種(当サイトの分類)会社社数
銀行ウニクレディト、インテーザ・サンパオロ、バンコBPM、モンテ・パスキ、BPERバンカ、フィネコバンク、バンカ・メディオラヌム、メディオバンカ8社
保険・郵便・資産運用ゼネラリ、ユニポル、ポステ・イタリアーネ、アズィムート4社
エネルギー・公益エネル、エニ、スナム、テルナ、イタルガス、ヘラ、A2A、サイペム8社
自動車フェラーリ、ステランティス、イヴェコ・グループ3社
産業・防衛・素材レオナルド、プリズミアン、フィンカンティエリ、アヴィオ、テナリス、ブッツィ6社
半導体・IT・決済STマイクロエレクトロニクス、テクノプローブ(9月に追加)、ネクシ3社
消費・娯楽モンクレール、ブルネロ・クチネリ、カンパリ、ロットマティカ4社
医薬・医療レコルダーティ、アンプリフォン2社
通信テレコム・イタリア、インウィット2社
FTSE Russell「FTSE MIB」の構成銘柄の一覧(2026年8月19日付)に、2026年9月2日付の入れ替えの通知を反映して、2026年9月22日に当サイトが確認。業種の分類は当サイトによるものです。

銀行が8社、保険・郵便・資産運用が4社で、金融だけで12社(3割)です。そのうえ、次の節で見るとおり、指数の重さでは金融の存在がもっと大きくなります。

2026年9月の入れ替え:テクノプローブが入り、ディアソリンが外れた

FTSE MIBは、ミラノの取引所に上場する株のうち、売買のしやすさと規模が上位の40社で作られます。FTSE Russellの説明では、イタリアの株式市場の時価総額の約8割をとらえています。見直しは3月・6月・9月・12月で、入れ替えは、その月の第3金曜日の取引終了後に効力が生じます。

2026年9月の見直しについて、FTSE Russellが9月2日に出した通知には、次のことが書かれています。

  • 追加:テクノプローブ
  • 除外:ディアソリン
  • 効力が生じたのは、2026年9月18日の取引終了後(21日の月曜日)
  • 欠員が出たときの予備リスト:ピレリ、バンカ・ジェネラリ、レプライ、ディアソリン

6月3日付の通知では、追加も除外もありませんでした。予備リストは、欠員が出たときに補う順番の候補です。載っているからといって、入る・入らないを占うものではありません。

外れたディアソリンと、予備リストに載る会社のうち、当サイトで記事のあるものは、ディアソリン、ピレリ、バンカ・ジェネラリ、レプライです。

指数の重さは、銀行とエネルギーに偏っている

FTSE Russellが公表している参考値(2026年6月末のデータ、8月19日付)で、重さの大きい会社を並べます。この値は、9月の入れ替えより前のものです。

順位会社指数に占める重さ
1ウニクレディト15.95%
2インテーザ・サンパオロ12.44%
3エネル10.32%
4プリズミアン5.71%
5STマイクロエレクトロニクス5.61%
6ゼネラリ5.54%
7エニ5.18%
8フェラーリ5.16%
FTSE Russell「FTSE MIB」の参考値(2026年6月末のデータ)。丸めた値のため、合計は正確には一致しない場合があります

上位3社(ウニクレディト、インテーザ・サンパオロ、エネル)で約39%、上位8社で約66%です。銀行8社を足すと約40%になります(当サイトの計算)。オランダのAEXやスペインのIBEX35と比べても、少数の会社に寄った指数だと言えます。それぞれはAEXの記事、IBEX35の記事で扱っています。

会社の国がイタリアとは限らない

FTSE Russellの一覧は、国の欄が40社すべて「ITALY」です。ただしこれは、取引される市場の国です。会社の形を見ると、イタリア以外の会社が混ざっていることが分かります。当サイトが会社の公式資料で確認できたのは、次の4社です。

  • フェラーリ:同社の発表資料に、「Ferrari N.V.」「Amsterdam, The Netherlands」と書かれ、オランダの商業登記番号がついています。本社の所在地(Registered Office)の欄はイタリアのマラネロです
  • ステランティス:同社の株主向けページに、オランダの税務上の居住会社であり、配当には原則オランダの源泉税15%がかかると書かれています
  • イヴェコ・グループ:同社のページに、法律上の本店はアムステルダム、本社はイタリアのトリノと書かれています
  • カンパリ:オランダの会社の形(N.V.)ですが、税務上の居住地はイタリアとされています(カンパリの記事)

配当にかかる現地の税金は、上場している取引所ではなく、会社の国(税務上の居住地)のルールで決まります(ISINの記事)。イタリアの会社の配当は原則26%ですが、ステランティスは前提が違います。フェラーリとイヴェコ・グループの配当にかかる税金は、当サイトでは確認できていません。

イタリア株は、ミラノでの手数料が0.132%・最低5.50ユーロで、パリやフランクフルトより最低額が高めです。1株から買う前に、実際の手数料と取扱いを、口座の画面で確かめられます。

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。イタリアの会社の配当には原則26%の源泉税がかかり、買うときに金融取引税0.2%がかかる会社があります。

買うときのコストと税金

項目内容
手数料0.132%、最低5.50ユーロ。ドイツ・フランス・イギリスの0.088%より高い区分(サクソバンク証券の手数料表、クラシック口座・2026年8月19日版)
買うときの税金金融取引税0.2%(規制市場での取得、2026年1月から)。対象は、時価総額が5億ユーロを超えるイタリアの会社(買付にかかる税金の記事)
配当の税金イタリアの会社の配当は原則26%。条約の限度税率との差11%は、還付を請求できます(還付の記事)
FTSE MIBの各社が金融取引税の対象かどうかは、当サイトでは会社ごとには確認できていません

FTSE MIBをどう使うか

ここからは筆者の考えです。筆者はポルトガル在住で、IBKRの口座から欧州株ETFを中心に保有しています。

FTSE MIBは、イタリア株の「見取り図」としては便利ですが、そのまま「イタリアの経済の姿」だと受け取るのは難しいと思います。銀行の比率が高く、上位3社(ウニクレディト、インテーザ・サンパオロ、エネル)だけで約39%を占めるので、指数全体が銀行の業績や金利、電力大手エネルの動きに左右されやすい構成だと考えています。ただ、それは構成から分かる範囲の話で、今後の値動きを占うものではありません。

個別の会社を調べるなら、記事のある22社から見ていくのが早いと思います。イタリア株全体の入口はイタリア株の買い方の記事です。

当サイトで確認できていないこと

  • STマイクロエレクトロニクス、テナリスの登記国と、配当にかかる税金
  • フェラーリ、イヴェコ・グループの配当にかかる税金
  • 9月の入れ替え後の、各社の指数に占める重さ(公表されている参考値は6月末のもの)
  • テクノプローブなど、記事のない18社の内容
  • 各社が金融取引税の対象かどうか

まとめ

  • FTSE MIBは40社。2026年9月21日に、テクノプローブが入り、ディアソリンが外れた
  • 銀行8社で指数の約4割、上位3社で約39%(2026年6月末の参考値)
  • フェラーリとステランティスはオランダのN.V.。ステランティスの配当にはオランダの源泉税15%がかかる
  • ミラノの手数料は0.132%・最低5.50ユーロ。買うときに金融取引税0.2%がかかる会社がある

特定口座で確定申告の手間を減らしながら、日本語の画面でイタリア株を持つ。その入口です。NISAを優先したい方には、IB証券という選択肢もあります。

口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。

この記事の検証方法

  • 構成銘柄と重さは、FTSE RussellのFTSE MIB 構成銘柄と重み(2026年8月19日付、データは2026年6月末)を、2026年9月22日に当サイトが確認しました
  • 9月の入れ替えは、FTSE Russellの2026年9月2日付の通知、6月は6月3日付の通知で確認しました
  • 指数の概要(40社・時価総額の約8割)は、FTSE Russellのファクトシート(2026年8月31日時点)で確認しました
  • フェラーリは同社の発表資料、ステランティスは2025年の配当のページ、イヴェコ・グループはガバナンスのページで確認しました
  • 手数料と税金は、当サイトの各記事で公式資料から確認した内容です。業種の分類と、重さの合計(上位3社・上位8社・銀行8社)は当サイトの分類と計算です
  • 記載の内容は2026年9月22日時点のものです
  • 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の内容は2026年9月22日に当サイトがFTSE Russellと各社の公式資料で確認したものにもとづいており、構成銘柄は定期的に見直されます。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

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