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この記事の結論
- ユーロネクストは、パリ・アムステルダム・ミラノ・ブリュッセル・ダブリン・リスボン・オスロ・アテネの8つの市場を運営する取引所グループです
- 同社の説明では、注文は1つに統合された板(オーダーブック)で処理され、欧州の株式取引の約25%を扱っています
- サクソバンク証券の手数料表にある9取引所のうち、パリ・アムステルダム・ミラノの3つがユーロネクストです
- 同じグループでも、休場日・買付時の税金・手数料は市場ごとに違います。配当の税金は、市場ではなく会社の国で決まります
フランス株を調べると「ユーロネクスト・パリ」、オランダ株なら「ユーロネクスト・アムステルダム」という名前が出てきます。ユーロネクストは1つの取引所の名前ではなく、複数の国の市場をまとめて運営している会社です。
この記事では、同社の公式サイトで概要を確認したうえで、日本から欧州株を買う人にとって何が共通で、何が市場ごとに違うのかを整理します。
ユーロネクストが運営する8つの市場
| 市場 | 国 | 当サイトでの扱い |
|---|---|---|
| パリ | フランス | サクソバンク証券の手数料表に掲載。フランス株の買い方 |
| アムステルダム | オランダ | 手数料表に掲載。AEXの30社 |
| ミラノ | イタリア | 手数料表に掲載。イタリア株の特徴 |
| ブリュッセル | ベルギー | 手数料表に掲載なし |
| ダブリン | アイルランド | 手数料表に掲載なし |
| リスボン | ポルトガル | 手数料表に掲載なし |
| オスロ | ノルウェー | 手数料表に掲載なし |
| アテネ | ギリシャ | 手数料表に掲載なし |
手数料表に載っていない5つの市場の株を、サクソバンク証券で買えるかどうかは、当サイトでは確認できていません。「買えない」と決まったわけではなく、確認できていない、という状態です。考え方は買える国・確認できていない国の記事にまとめています。
25年の歩み
| 年 | できごと |
|---|---|
| 2000年 | 設立 |
| 2004年 | 各市場を1つの取引の仕組みに移し終える |
| 2007年 | ニューヨーク証券取引所と統合 |
| 2013〜2014年 | 米国の取引所運営会社ICEがNYSEユーロネクストを買収。欧州大陸の部分が切り離され、2014年6月に独立した会社として上場 |
| その後 | アイルランド証券取引所、オスロ取引所、コペンハーゲンの証券保管機関、イタリア取引所(ボルサ・イタリアーナ)を買収 |
| 2025年9月 | ユーロネクスト自身が、フランスの株価指数CAC40に採用 |
ミラノの取引所がユーロネクストに入ったのは、イタリア取引所の買収によるものです。同社は現在、8つの市場に加えて、証券を保管・決済する機関を5つ、清算機関を2つ運営していると説明しています。
パリ・アムステルダム・ミラノは同じグループでも、最低手数料が違います。3つの取扱いと手数料を、口座の画面で見比べられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座は使えますが、NISAの対象外です。手数料は取引所ごとに最低額があり、少額の買付では負担率が上がります。
共通なもの:注文をまとめる仕組み
同社の説明では、ユーロネクストは1つに統合された板と、そろえられたルールで市場を運営しており、350を超える取引参加者が接続しています。欧州の株式取引の約25%を扱っているとしています。
個人投資家にとっては、どの市場の株でも取引の基本的な流れが同じ、という意味があります。ただし、ここから先は市場ごとに違います。
市場ごとに違うもの
| 項目 | パリ | アムステルダム | ミラノ |
|---|---|---|---|
| サクソバンク証券の手数料 | 0.088%(最低2.20ユーロ) | 0.132%(最低5.50ユーロ) | 0.132%(最低5.50ユーロ) |
| 買付時の税金 | 0.4%(フランスに本社がある時価総額10億ユーロ超の会社) | 同社の取引概要に記載なし | 0.2%(時価総額5億ユーロ超のイタリアの会社) |
| 2026年12月24日・31日 | 半日取引 | 半日取引 | 休場 |
| その国の会社の配当税(原則) | 12.8% | 15% | 26% |
同じグループなのに、サクソバンク証券の最低手数料はパリが2.20ユーロ、アムステルダムとミラノが5.50ユーロと、2.5倍の差があります。少額で買う場合は、この差がそのまま負担の差になります。取引所ごとの負担は手数料の早見表、買付時の税金は買付にかかる税金の記事、休場日は年末年始の休場日の記事で確認できます。
「ユーロネクスト上場=その国の会社」ではない
もう1つ大事なのは、上場している市場と、会社の国が一致するとは限らないことです。パリに上場するエアバスはオランダの会社で、配当にはオランダの15%がかかります。同じくパリ上場のユーロフィンはルクセンブルクの会社です。アムステルダムのAEX指数には、イギリスの会社が3社入っています。
国境をまたいで市場をまとめているユーロネクストでは、こうした例が目立ちます。見分け方はISINの先頭2文字の記事で説明しています。
ここからは筆者の考えです。筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。ユーロネクストは「欧州の市場を1つにまとめる」方向に進んでいますが、税金と休日は国ごとのままです。取引の仕組みが共通だからといって、コストや手取りまで同じだと考えないことが大切だと思います。
まとめ
- ユーロネクストは8つの市場(パリ・アムステルダム・ミラノ・ブリュッセル・ダブリン・リスボン・オスロ・アテネ)を運営する取引所グループ
- 注文は1つに統合された板で処理され、欧州の株式取引の約25%を扱う(同社の説明)
- サクソバンク証券の手数料表に載っているのは、パリ・アムステルダム・ミラノの3つ
- 手数料・買付時の税金・休場日は市場ごとに違う。最低手数料はパリ2.20ユーロ、ほか2つは5.50ユーロ
- 配当の税金は、上場している市場ではなく会社の国で決まる
気になる市場が決まったら、口座開設の流れを先に見ておけます。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 市場の一覧、統合された板、取引参加者の数、取引に占める割合、沿革は、ユーロネクスト公式サイトのAbout・Our Business・Our Journeyを2026年9月19日に当サイトが確認しました。数字は同社自身の説明です
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表(クラシック口座・2026年8月19日版)によります
- 買付時の税金、休場日、配当税、エアバス・ユーロフィン・AEXの例は、当サイトの各記事で一次資料から確認した内容です
- 手数料表に載っていない5つの市場の株をサクソバンク証券で買えるかは、当サイトでは確認できていません
- 記載の内容は2026年9月19日時点のものです
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の内容は2026年9月19日に当サイトが公式資料で確認したものにもとづいており、変更される場合があります。手数料・税金・取扱銘柄は、取引の前に証券会社の最新の案内で必ずご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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