※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。
この記事の結論
- 欧州株の配当は、権利落ち日から支払日までの日数が会社によって大きく違います。2026年に確認した8社では、2日から33日までの幅がありました
- スイス再保険・サンライズ・ユーロフィンは2日後、ロレアルとエンジーは5日後、イベルドローラは21日後、アストラゼネカは33日後でした
- ドイツは株式法で、株主総会の決議から3営業日後が支払いの期日と決まっています。BMWは2026年5月13日の総会のあと、5月19日に支払いました
- 日本株のように支払いまで2〜3か月かかることは、確認した範囲ではありませんでした
日本株の配当は、権利が確定してから実際に入金されるまで、2〜3か月かかるのが普通です。では欧州株はどうでしょうか。
この記事では、当サイトが2026年に各社の公式発表で確認した配当の日程を並べて、権利落ち日から支払日まで何日かかったかを数えました。
8社の日程を並べる
| 会社(会社の国) | 権利落ち日 | 支払日 | 日数 |
|---|---|---|---|
| スイス再保険(スイス) | 4月14日 | 4月16日以降 | 2日 |
| ユーロフィン(ルクセンブルク) | 4月28日 | 4月30日 | 2日 |
| サンライズ(スイス) | 5月11日 | 5月13日 | 2日 |
| ロレアル(フランス) | 4月29日 | 5月4日 | 5日 |
| エンジー(フランス) | 4月30日 | 5月5日 | 5日 |
| イベルドローラ(スペイン) | 7月6日 | 7月27日 | 21日 |
| アストラゼネカ(イギリス) | 8月6日 | 9月8日 | 33日 |
| ランドセック(イギリス) | 基準日6月19日 | 7月24日 | 基準日から35日 |
スイスとフランス、ルクセンブルクの会社は、権利落ちから1週間以内に支払っています。イギリスの2社は1か月あまりかかっています。イベルドローラが3週間かかるのは、株主が「新株か現金か」を選ぶ期間が間に入るためです(イベルドローラの配当の記事)。
確認したのは8社だけなので、国全体の傾向と言い切ることはできません。それでも、「欧州株の配当は、権利落ちから入金までが日本株より短い」とは言えそうです。
ドイツは法律で「総会の3営業日後」
ドイツの株式法(Aktiengesetz)第58条第4項は、配当を受け取る権利について、「株主総会の決議の日から数えて3営業日目に支払いの期日が来る」と定めています。総会の決議や会社の定款で、これより遅い期日を決めることもできます。
実例を見てみます。BMWは2026年5月13日(水)の株主総会で、普通株1株あたり4.40ユーロの配当を決めました。同社の配当の公告によると、翌14日がドイツの祝日だったため、支払いは5月19日(火)になりました。13日の決議から、14日の祝日と土日を除いて3営業日目が19日です。
同じ公告には、配当は保管銀行を通じて支払われ、原則として25%の資本所得税と、その5.5%の連帯付加税が差し引かれる、とも書かれています。合わせて26.375%で、当サイトの配当税の記事の数字と一致します。
配当が入るまでの日数は、スイス2日、イギリスは1か月と国で違います。持ちたい銘柄の国を、口座の画面で確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座は使えますが、NISAの対象外です。手数料は取引所ごとに最低額があり、少額の買付では負担率が上がります。
なぜ短いのか:配当は総会で決まり、すぐに権利落ちになる
欧州の多くの会社では、配当の額は株主総会で正式に決まります。総会で決まると、すぐに権利落ち日が来て、数日のうちに支払われる、という流れです。先に権利が確定し、あとから総会で承認する日本の流れとは順番が逆になっています。この違いは配当は総会で決まるという記事で説明しています。
そのため欧州株では、総会の日程がそのまま配当の日程の目安になります。春に総会が集中する国では、配当の入金も4〜5月に集中します。月ごとの分布は配当カレンダーの記事にまとめています。
日本から持つ場合の注意
- 会社の支払日と、口座に入る日は同じとは限らない:会社が支払ってから、海外の保管機関と証券会社を経由して口座に反映されます。サクソバンク証券の口座に何日後に入るかは、当サイトでは確認できていません
- 権利落ち日の前営業日までに買う:配当を受け取るための考え方は変わりません。2027年10月に受け渡しの日数が短くなっても同じです(T+1への移行の記事)
- 日程は会社の発表で確認する:この記事の日数は2026年の実例です。会社や年によって変わります
ここからは筆者の考えです。筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。配当がすぐに入ること自体は、投資の成績を大きく左右するものではないと思います。ただ、受け取った配当を次の投資に回すまでの待ち時間が短いのは、長く続けるうえで地味にありがたい点だと思います。
まとめ
- 2026年に確認した8社では、権利落ちから支払いまで2日〜33日。スイス・フランス・ルクセンブルクの会社は1週間以内、イギリスの2社は1か月あまり
- ドイツは株式法で総会の決議から3営業日後が支払いの期日。BMWは5月13日の総会のあと5月19日に支払った
- 欧州では配当が総会で決まり、すぐに権利落ち・支払いへ進む。総会の日程が配当の日程の目安になる
- 証券会社の口座に入る日は、会社の支払日より後になることがある
国が決まったら、口座開設の流れを先に見ておけます。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 各社の権利落ち日と支払日は、当サイトの各記事で会社の公式発表から確認したものです(スイス再保険・サンライズは2026年9月15日、ランドセックは9月17日、それ以外は9月19日に確認)
- ドイツの支払いの期日は、ドイツ連邦司法省の法令サイトの株式法 第58条を2026年9月19日に当サイトが確認しました
- BMWの総会の日、配当額、支払日、差し引かれる税金は、同社の配当の公告(2026年5月)によります
- 日数は暦の日数で当サイトが計算しました。日本株との比較は一般的な説明です
- サクソバンク証券の口座に配当が反映されるまでの日数は、当サイトでは確認できていません
- 記載の内容は2026年9月19日時点のものです
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
あわせて読みたい
- 欧州株の配当は総会で決まる|春に集中する理由と米・日との違い
- 欧州株の配当はいつ入るか|権利落ちの45%が4〜5月に集中
- 欧州株の受け渡しが2027年10月にT+1へ|配当の権利落ち日はどう変わる
- 配当を米ドルで決める欧州株|UBS・スイス再保険・グレンコアなど4社
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の日程は当サイトが各社の公式発表で確認した2026年の実例で、会社や年によって変わります。実際の日程は、会社の発表や証券会社の案内で必ずご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

コメント