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ポルシェ株は上場時の半値|配当と利益が戻る時期と12か月予想【2026年】

ポルシェ株は上場時の半値|配当と利益が戻る時期と12か月予想【2026年】

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。

ポルシェAGは、フォルクスワーゲングループに属するドイツのスポーツカーメーカーです。2025年に利益が大きく落ち込み、配当も半分以下に減りました。焦点は、再建策で利益と配当がどこまで戻るかです。当サイトは12か月後の株価を29.53〜51.57ユーロ、基本は40.69ユーロと見ています。利益の戻りはまだ先で、株価は横ばいの見方です。

チャート:TradingView(XETR:P911)

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ポルシェ株の現在地(ドイツ取引所Xetra・議決権のない優先株)

現在値(10月9日終値)41.54ユーロ(約7,370円)
前日比(10月8日終値比)+1.42%
1年の騰落−2.47%
52週高値/安値50.66/35.62ユーロ
PER(実績/2026年予想)44.89倍/21.76倍
配当利回り(実績)2.43%(年1.01ユーロ)

出典:stockanalysis.com(2026年10月11日確認)。2026年予想PERは同サイトの予想ページの値(今の株価÷アナリスト予想の1株利益)。円換算は1ユーロ=177.34円(欧州中央銀行の参照レート、10月9日)

目次

ポルシェ株はなぜ下落したのか

2022年9月の上場時の公開価格は1株82.50ユーロで(会社発表、2022年9月28日)、今の株価はその約半分です。この1年はほぼ横ばいで、下げの多くはそれ以前に起きました。大きな理由は2025年の減益です。純利益は4億3,100万ユーロで、前年から88%減りました(stockanalysis.com)。戦略の見直しに伴う費用と、中国での販売減が重なりました。

7月29日に発表した上半期(1〜6月)は、売上高が前年同期比5.1%減でしたが、営業利益は13億5,000万ユーロで33.9%増え、売上高営業利益率は5.5%から7.8%に上がりました。一方、通期の見通しは売上高営業利益率5.5〜7.5%の据え置きで、下半期は利益率が下がる見込みと読めます。会社は、下半期と2027年にも、それぞれ億ユーロ単位の再編の費用が出ると説明しています(会社発表)。10月27日に発表した1〜9月は、売上高252.8億ユーロ、営業利益17.4億ユーロ、売上高営業利益率6.9%で、通期の見通しは据え置かれました(会社発表、10月27日)。

販売は、1〜9月の世界の台数が17万8,532台で16%減り、中国は2万1,493台で33%減りました。911は12%増え、上位モデルの人気は保っています(会社発表、10月9日)。

12か月後のポルシェ株価はいくらと見るか

当サイトの株価予想(12か月後)2026年10月11日時点の見方

弱気 29.53ユーロ 今の株価から−28.91%
基本 40.69ユーロ 今の株価から−2.05%
強気 51.57ユーロ 今の株価から+24.15%
  • 弱気:2027年の1株利益は予想どおりでも、中国の不振や再編の費用が重荷になり、評価(予想PER)が上場後の中央値まで下がる
  • 基本:2027年の1株利益がアナリスト予想の平均どおり、今期とほぼ同じ。評価(予想PER)も今の水準のまま
  • 強気:値上げとコスト削減が早く効き、2027年の1株利益が、2026年について出ている最も高い予想(2.37ユーロ)の水準に届く。評価は基本と同じ

算出方法:1株利益の予想×予想PERで計算しました。基本は2027年の予想1.87ユーロ×今の予想PER21.76倍、弱気は1.87ユーロ×上場した2022年から2025年までの各年度末の予想PERの中央値15.79倍、強気は2026年の利益予想の最高2.37ユーロ×21.76倍です。2027年の予想の最高値は公開されていないため、2026年の最高値を使いました(数字はすべてstockanalysis.comの予想ページ、S&P Global集計)。

アナリストの予想では、2027年の1株利益は2026年とほぼ同じです。利益が伸びない前提なので、基本の価格は今の株価とほぼ同じになりました。株価が上がるには、利益が予想より早く戻ることが要ると見ています。

アナリストの目標株価(コンセンサス)

平均46.54ユーロ
最高60ユーロ
最低38ユーロ
人数18人

格付けの分布:強い買い 4人 買い 1人 中立 10人 売り 1人 強い売り 2人

出典:stockanalysis.com(S&P Global集計。格付けの分布は10月の集計)(2026年10月11日時点)。目標株価はアナリスト各社の見方の集計です。

格付けは「中立」が最多です。今の予想PERは、上場後の4年度末と比べると2025年末に次ぐ高さで、割安とはいえない位置です。

売上・利益・配当の推移を、図で確かめられます

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無料プランでは銘柄レポートを月5件まで見られます。登録から7日間は有料版の機能を試せます(クレジットカードの登録は不要)。画面は日本語に対応しています。当サイトはSimply Wall Stと提携しており、有料プランの申込みがあると紹介料を受け取ります。

ポルシェの配当はいくらで、また増えるのか

2025年度の配当は優先株1株1.01ユーロで、前の年度の2.31ユーロから半分以下になりました(stockanalysis.com)。10月7日の資本市場説明会で、会社は純利益の50%以上を配当に回す方針を示しています。配当は利益に連動する形のため、利益が横ばいの間は大きく増えにくいと見ています。アナリストの2026年度の配当予想は1.04ユーロです。

配当にはドイツで26.375%の税金が先に引かれ、さらに日本でも課税されます。手取りの利回りは表面よりかなり下がります(配当税の比較)。

再建策「スポーツカー工房35」で利益は戻るのか

10月7日の資本市場説明会では、新しい戦略「Sportwagenschmiede ’35(スポーツカー工房35)」を示しました。中期的に売上高410億〜450億ユーロ、売上高営業利益率10〜15%をめざし、採算が取れる台数(損益分岐点)を20万台未満に下げる計画です。上位モデルの平均販売価格を約20%上げ、直接・間接部門の人員を中期的に25%減らす計画とし、従業員代表とは、約9,000人の削減と、2035年までの雇用維持で合意しています。CEOはミヒャエル・ライタース氏です(会社発表)。

ただ、新型車が販売を支えるのは先です。718(ボクスター・ケイマン)は2025年10月に生産を終え、電気自動車の新型が販売を支えるのは2028年の見込みです。目標の利益率に近づくのは、早くても2028年以降と見ています。

  • 中国の販売減が止まらない:会社は台数より採算を優先する方針です。値下げ競争が続くと、弱気の価格に近づきます
  • 再編の費用の上積み:費用が見込みより膨らむと、2027年の利益予想が下がります。10月27日の1〜9月の発表では通期の見通しは据え置かれましたが、10〜12月の利益率と再編費用の額が次の確認点です
  • 値上げが早く通る:上位モデルの値上げや特別仕様の拡大で1台あたりの利益が早く上がれば、強気の価格に近づきます

ポルシェの株主は誰?フォルクスワーゲンとの関係

上場しているのは議決権のない優先株だけで、議決権のある普通株は上場していません。親会社のフォルクスワーゲンが議決権の約75%を持ちます。9月には、ポルシェの長期計画の見直しを受けて、フォルクスワーゲンが自社の決算でポルシェ事業ののれんを減損すると発表しました。名前の似たポルシェSE(ポルシェ・オートモービル・ホールディング)は別の銘柄です(ドイツ株の優先株とは)。

ポルシェ株は日本円でいくらから買えるのか

1株は約7,370円です。ドイツの取引所に上場していて、米国の預託証券(ADR)は店頭市場(OTC)での取引だけのため、日本の大手ネット証券では買えません(理由のまとめ)。

SBI証券× 取扱いなし
楽天証券× OTC銘柄の新規買付は受け付けていないと明記
マネックス証券× 取扱いなし
サクソバンク証券○ ドイツ取引所の株を売買できる(ポルシェの取扱いは、口座開設後に銘柄検索で確認できます)

サクソバンク証券でかかる費用(ドイツ取引所)

取引手数料(クラシック)約定代金の0.088%。1回の最低は3.3ユーロ(約585円)
最低手数料にかからない買付額3,750ユーロ(約66万5,000円)以上。今の株価なら91株以上
買付時の税金なし(ドイツは購入時の取引税なし)
為替の費用円口座では、両替コストを加えた同社の提示レートで円に換算されます。率は当サイトでは確認できていません(両替コストの解説)
配当にかかる税金ドイツで26.375%を源泉徴収、その後に日本で課税

出典:サクソバンク証券「取引手数料」(公式PDF、2026年10月11日確認)、同社「課税について(市場別)」、ドイツ連邦中央税務庁(BZSt)

配当の源泉税のうち、日独の租税条約の15%を超える部分は、ドイツへの還付請求で取り戻せる仕組みがあります(還付の手続き)。

ドイツ上場の欧州株を、日本語の画面で売買できます

口座開設の流れを公式で見る›

欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座あり、NISAは対象外です。開設までの日数は当サイトの解説記事にあります。

ポルシェ株のよくある質問

Q. 10月27日の7〜9月期の発表(1〜9月の業績)では、何が分かりましたか?

A. 1〜9月の売上高営業利益率は6.9%で、通期見通し(5.5〜7.5%)の範囲内でした。会社は見通しを据え置いています。残る確認点は、10〜12月の利益率と再編の費用の額です。当サイトは、利益が予想より早く戻る場合にだけ株価が上がる余地があると見ています。

Q. 株主優待はありますか?

A. 日本の会社のような株主優待は、当サイトでは確認できていません。株主への還元は配当が中心です。

Q. NISAで買えますか?

A. サクソバンク証券はNISAに対応していないため、特定口座か一般口座での取引になります。NISAで欧州株を持ちたい方は証券会社の比較をご覧ください。

まとめ:利益と配当が戻るのは先、株価は横ばいと見ています

当サイトは、再建策の効果が利益に表れるのは2028年以降で、それまでポルシェ株は今の水準にとどまると見ています。配当も利益に合わせる方針のため、すぐには戻りにくいと考えます。10月27日の1〜9月の発表では通期の見通しは据え置かれました。次に見るのは、2027年の見通しが示される来年の通期決算です。

この記事を書いた人:Kawa

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール

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この記事は、公表された数字・公開データ・市場予想をもとに当サイトの見方をまとめたもので、特定の売買をおすすめするものではありません。見方は記事の時点のもので、相場の先行きを保証するものではありません。株式は値動きにより元本を割り込むおそれがあり、外国株は為替の変動による損失も生じます。お取引はご自身の判断と責任で行ってください。株価・為替・手数料・アナリスト予想は2026年10月11日に確認したもので、業績と見通しはポルシェAGの公表資料(2026年7月29日の上半期決算、10月7日の資本市場説明会、10月9日の1〜9月の販売台数、10月27日の1〜9月の業績)にもとづきます。

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この記事を書いた人

ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。

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