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この記事の結論
- デンマーク(コペンハーゲン)とスウェーデン(ストックホルム)の取引所は、米国のナスダックが運営しています。フィンランドとアイスランド、バルト3国の取引所も同じグループです
- コペンハーゲンは1808年、ストックホルムは1863年に始まった取引所で、2008年にナスダックの傘下に入りました
- サクソバンク証券の手数料表にある9取引所のうち、コペンハーゲンとストックホルムの2つがこのグループです
- 通貨はユーロではなく、デンマーク・クローネとスウェーデン・クローナ。配当税は27%と30%で、欧州の中では重い部類です
ノボ・ノルディスクやマースクが上場するコペンハーゲン、ボルボやH&Mが上場するストックホルム。この2つの取引所の正式な名前には、どちらも「ナスダック」が付いています。米国のハイテク株で知られる、あのナスダックです。
この記事では、ナスダックの公式サイトで2つの取引所の歩みと仕組みを確認し、日本から買うときに知っておきたい点を整理します。
ナスダックが運営する欧州の取引所
同社の説明では、ナスダック北欧(Nasdaq Nordic)はスウェーデン・デンマーク・フィンランド・アイスランドの取引所を運営しており、北欧の株式を1つの入口から取引できるようにしています。取引には「INET」という共通のシステムが使われ、取引の開始時と終了時にはオークションで値段を決めます。このほか、バルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)の取引所も同じグループです。
| 取引所 | 国 | 当サイトでの扱い |
|---|---|---|
| コペンハーゲン | デンマーク | サクソバンク証券の手数料表に掲載。OMXC25の構成銘柄 |
| ストックホルム | スウェーデン | 手数料表に掲載。OMXS30の30社 |
| ヘルシンキ | フィンランド | 手数料表に掲載なし |
| アイスランド | アイスランド | 手数料表に掲載なし |
| タリン・リガ・ヴィリニュス | バルト3国 | 手数料表に掲載なし |
同じ北欧でも、ノルウェーのオスロ取引所はナスダックではなく、ユーロネクストのグループです。詳しくはユーロネクストの記事をご覧ください。
2つの取引所の歩み
| 年 | コペンハーゲン | ストックホルム |
|---|---|---|
| 始まり | 1808年に株式の市場が成立 | 1863年に設立 |
| 電子化 | 1987年に電子取引を導入 | 1990年5月31日に立会場での取引が終了 |
| 北欧の統合 | 2005年にOMXと統合。2006年に北欧の取引所で取引のルールを統一 | 1998年にOMと統合。2004〜2006年にヘルシンキ、バルト3国、コペンハーゲン、アイスランドの取引所を傘下に |
| 2008年 | ナスダックがOMXを買収し、ナスダック・コペンハーゲンに | ナスダックとOMXが統合し、ナスダック・ストックホルムに |
指数の名前に残る「OMX」は、ナスダックと統合する前の北欧の取引所グループの名前です。デンマークの指数がOMXC25、スウェーデンの指数がOMXS30と呼ばれるのは、この歴史によります。
コペンハーゲンとストックホルムは、同じナスダック北欧の取引所です。取扱いと手数料を、口座の画面で見比べられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座は使えますが、NISAの対象外です。手数料は取引所ごとに最低額があり、少額の買付では負担率が上がります。
日本から買うときに知っておきたい違い
| 項目 | コペンハーゲン | ストックホルム |
|---|---|---|
| 通貨 | デンマーク・クローネ | スウェーデン・クローナ |
| その国の会社の配当税(原則) | 27% | 30% |
| 日本との条約の限度税率 | 15% | 10% |
| サクソバンク証券の手数料 | 0.132%(最低38.50クローネ) | 0.132%(最低66クローナ) |
| 10万円を買うときの手数料の負担 | 約0.96% | 約1.11%(9取引所で最も重い) |
- 通貨が3つに分かれる:北欧はユーロの国(フィンランド)と、自国の通貨の国(デンマーク・スウェーデン)が混ざっています。デンマーク・クローネはユーロに連動する仕組みで、値動きはユーロに近くなります。詳しくはデンマーク株の買い方の記事で説明しています
- 配当税が重い:27%と30%は、スイスの35%に次ぐ水準です。条約の上限を超えた分を取り戻す手続きは、デンマークの還付とスウェーデンの配当税の記事で扱っています
- A株・B株がある:同じ会社が、議決権の数が違う複数の種類の株を上場させていることがあります。マースクはA株とB株の両方が指数に入っています。注文の前に銘柄名で種類を確認してください
- 取引所の国と会社の国が違うことがある:銀行のノルデアはフィンランドの会社ですが、コペンハーゲンとストックホルムの両方の指数に入っています。見分け方はISINの記事をご覧ください
取引時間は、コペンハーゲンが現地9時〜17時、ストックホルムが9時〜17時30分です。休場日は、2026年はコペンハーゲンが11日(1月1日、4月2・3・6日、5月14・15・25日、6月5日、12月24・25・31日)、ストックホルムが10日(1月1・6日、4月3・6日、5月1・14日、6月19日、12月24・25・31日)で、ストックホルムには半日取引の日が5日あります(1月5日、4月2・30日、5月13日、10月30日)。半日取引の日の株式は現地9時〜13時です。
ここからは筆者の考えです。筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。北欧の株は、医療や機械など世界で戦っている会社が多いのが魅力だと思います。その一方で、配当税が重く、サクソバンク証券の最低手数料も高めです。配当よりも会社の成長に期待して、まとまった金額で買う、という付き合い方が合っていると思います。
まとめ
- コペンハーゲンとストックホルムの取引所は、米国のナスダックが運営している。2008年にナスダックと北欧のOMXが統合した
- ナスダック北欧は、スウェーデン・デンマーク・フィンランド・アイスランドの取引所を運営。オスロはユーロネクストのグループ
- 通貨はクローネとクローナ。配当税はデンマーク27%・スウェーデン30%
- サクソバンク証券の最低手数料は高めで、10万円の買付ではストックホルムの負担が9取引所で最も重い
- A株・B株の違いと、ノルデアのような「会社の国が違う」例に注意する
北欧株が候補なら、口座開設の流れを先に見ておけます。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 運営する取引所と取引の仕組みは、ナスダック公式サイトのEuropean Equitiesのページを2026年9月19日に当サイトが確認しました
- 2つの取引所の歩みは、同サイトのNasdaq CopenhagenとNasdaq Stockholmのページによります
- 配当税、条約の限度税率、手数料の負担率、指数の構成、コペンハーゲンの取引時間は、当サイトの各記事で一次資料から確認した内容です
- 手数料表に載っていない取引所の株をサクソバンク証券で買えるかは、当サイトでは確認できていません。ストックホルムの取引時間と半日取引の時刻は、ナスダックのEuropean Markets Trading Hours、休場日はExchange Holiday Schedule 2026で、2026年9月22日に確認しました
- 記載の内容は2026年9月19日時点のものです
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の内容は2026年9月19日に当サイトが公式資料で確認したものにもとづいており、変更される場合があります。取引時間・税金・手数料は、取引の前に証券会社の最新の案内で必ずご確認ください。本記事は税務アドバイスではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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