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この記事の結論
- SIXは、スイス証券取引所と、スペインのBME(マドリードなど)を運営する取引所グループです。株主は約120の金融機関です
- サクソバンク証券の手数料表にある9取引所のうち、スイスとマドリードの2つがSIXのグループにあたります
- スイス株の取引時間は現地9時〜17時30分で、最後の10分間(17時20分〜30分)はオークションです。日本時間では冬が17時〜翌1時30分、夏が16時〜翌0時30分です
- 同じグループでも、配当の税金はスイス35%・スペイン19%、買付時の税金はスペインだけ0.2%と、国ごとに違います
ネスレやロシュが上場するスイスの取引所は、「SIXスイス証券取引所」と呼ばれます。このSIXは、じつはスペインの取引所も運営しています。
この記事では、同社の公式サイトで会社の概要と取引時間を確認し、日本から買う人にとってスイスとスペインで何が違うのかを整理します。
SIXはどんな会社か
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営する取引所 | SIXスイス証券取引所、スペインのBME取引所 |
| 株主 | 国内外の約120の金融機関。同社のサービスの主な利用者でもある |
| 規模(同社の説明) | 市場で流通する株の時価総額でみて、欧州で3番目の取引所グループ |
| 最近の動き | 2025年にイギリスのアクイス(Aquis)を買収。スイス・EU・イギリスを含む16の市場で事業を行う |
| 取引所以外の事業 | 金融情報の提供、スイスの決済の仕組みの運営など |
ユーロネクストやドイツ取引所は、それ自体が株式を上場している会社です。SIXは、利用者である金融機関が株主という点が違います。
スイス株の取引時間
| 時間帯(現地) | 内容 | 日本時間(冬) | 日本時間(夏) |
|---|---|---|---|
| 9:00〜17:20 | 通常の取引 | 17:00〜翌1:20 | 16:00〜翌0:20 |
| 17:20〜17:30 | 終了時のオークション | 翌1:20〜1:30 | 翌0:20〜0:30 |
| 〜17:40 | 決まった終値での取引(大型株・中小型株) | 〜翌1:40 | 〜翌0:40 |
取引は月曜から金曜で、スイスの祝日は休みです。2026年は、元日の翌日の1月2日、キリスト昇天祭の5月14日、聖霊降臨祭の翌日の5月25日など、ほかの国の取引所が開いている日にも休場がありました。年末は12月24日と31日が休みです。取引所ごとの比較は年末年始の休場日の記事にまとめています。
スイスとマドリードは、同じSIXのグループでも配当の税金が違います(スイス35%・スペイン19%)。それぞれの取扱いを確かめられます。
欧州株1,800銘柄以上・9取引所に対応。特定口座は使えますが、NISAの対象外です。手数料は取引所ごとに最低額があり、少額の買付では負担率が上がります。
同じグループでも、スイスとスペインはここが違う
| 項目 | スイス | スペイン(マドリード) |
|---|---|---|
| 通貨 | スイスフラン | ユーロ |
| その国の会社の配当税(原則) | 35%(資本準備金からの支払いは対象外) | 19% |
| 日本との条約の限度税率 | 10% | 5% |
| 買付時の税金 | サクソバンク証券の取引概要に記載なし | 金融取引税0.2%(時価総額10億ユーロ超のスペインの会社) |
| サクソバンク証券の手数料 | 0.132%(最低5.50フラン) | 0.132%(最低5.50ユーロ) |
スイスの35%は、当サイトで扱う欧州の中で最も重い配当税です。ただし、会社が資本準備金から払う配当にはこの税がかかりません。仕組みはスイスの資本準備金からの配当の記事で説明しています。スペインの19%は、条約の5%との差が大きく、取り戻す手続きはスペイン・イタリア・デンマークの還付の記事で扱っています。
それぞれの国の株の特徴は、スイス株の特徴の記事とスペイン株の特徴の記事で数字をもとに整理しています。
マドリードの取引所(BME)の取引時間は、現地9時〜17時30分で、そのあと17時35分まで終了時のオークション、17時45分まで終値での取引があります。取引の前には、8時30分から開始時のオークションが行われます。2026年の休場日は1月1日、4月3日、4月6日、5月1日、12月25日の5日で、スイスより休みが少なくなっています。12月24日と31日は現地14時までの短縮取引です。
スイス株を買うときに知っておきたい3つのこと
- 1株の値段が高い銘柄がある:スイスには1株が数十万円を超える銘柄があります。最低手数料の負担は軽くなる一方で、少額では買えません。例はリンツ株の記事で紹介しています
- 同じ会社に複数の種類の株がある:シンドラーのように、議決権のある記名株と、議決権のない参加証券の両方が上場している会社があります。銘柄名でどちらかを確認してください(シンドラー株の記事)
- 配当を米ドルで決める会社がある:UBSやスイス再保険は、フラン建てで取引される株に米ドルで配当を決めています(配当を米ドルで決める欧州株の記事)
ここからは筆者の考えです。筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています。取引所の運営会社が同じでも、投資家の手取りを決めるのは国ごとの税金です。スイスは配当税が重いかわりに通貨の安定感があり、スペインは配当税が軽めでも買付時の税金がある、というように、国ごとの組み合わせで考えるのがよいと思います。
まとめ
- SIXは、スイス証券取引所とスペインのBME取引所を運営するグループ。株主は約120の金融機関
- スイス株の取引は現地9:00〜17:30。最後の10分間はオークションで、大型株などは17:40まで終値での取引がある
- スイスの休場日は、1月2日や5月の祝日など、ほかの国と違う日がある
- 配当税はスイス35%・スペイン19%、買付時の税金はスペインだけ0.2%。同じグループでも国ごとに違う
どちらの国が候補でも、口座開設の流れを先に見ておけます。
口座の種類と開設までの日数は当サイトの解説記事にまとめています。NISAは対象外です。
この記事の検証方法
- 会社の概要は、SIX公式サイトのCompanyのページを2026年9月19日に当サイトが確認しました。規模の順位は同社自身の説明です
- 取引時間は同サイトのTrading Hours、休場日は「Trading Calendar 2026」の色分けを目で見て確認しました
- 配当税・条約の限度税率・買付時の税金は、当サイトの各記事で各国当局と財務省の資料から確認した内容です
- 手数料はサクソバンク証券の公式手数料表(クラシック口座・2026年8月19日版)によります
- マドリードの取引時間と休場日は、BMEのTrading Hoursと取引カレンダー(2026年)を2026年9月19日に確認しました
- 記載の内容は2026年9月19日時点のものです
- 筆者はポルトガル在住で、インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座から欧州株ETFを中心に保有しています
この記事を書いた人:Kawa
ポルトガル在住30代の兼業投資家です。インタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)の口座で、欧州株ETFを中心に保有しています。ヨーロッパには、日本ではあまり知られていなくても、世界中で愛されている会社がたくさんあります。その面白さと、日本からの買い方を、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと思って書いています。株価の見通しは、根拠と計算式を示して書きます。確認できていないことはそう書き、誤りがあれば訂正の経緯を記事に残して直します。詳しいプロフィール
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。記載の内容は2026年9月19日に当サイトが公式資料で確認したものにもとづいており、変更される場合があります。取引時間・税金・手数料は、取引の前に証券会社の最新の案内で必ずご確認ください。本記事は税務アドバイスではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。当サイトは本記事の情報に基づく損失について一切の責任を負いません。

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